

木にはさまざまな利用方法があります。
木を飲み物として使う、というのも古くて新しい利用方法かもしれません。
昨年、木材そのものをお酒の原料にするというニュースリリースが森林総研からでていました。
これは木の樽を使って、木の匂いをお酒につけるというものではなく、木材そのものを原料としたお酒の研究でした。
ここまで凄い技術では無くても、人間は木を飲み物として利用してきました。
例えば、白樺の樹液です。
最近、漫画『ゴールデンカムイ』のなかでも紹介されていましたが、白樺の樹液は飲めるのです。
日本(北海道)やロシア、フィンランドでも親しまれているのだとか。
ただ、取れる時期は、新芽の芽吹きはじめる早春の一ヶ月弱しかないのだそうです。
北海道で言えば残雪の残る4月。
これを過ぎてしまうと、樹液が出てこなかったり、濁っていて飲めなくなってしまうようです。
味はほんのりと甘くとても飲みやすく、糖分の他にもミネラルも豊富なのだとか。
ネットでも販売しているそうなので、自分も飲んでみたいです。(文:ドサンコ)
参考文献
世界大百科事典 平凡社
メシ通
上川総合振興局