1. ホーム
  2. コラムバックナンバー2008
コラムバックナンバー 弊社の社員が木材についての記事を書いてまいります

第216話 「祈願」 第242話 「ガソ林?」
第217話 「しらかばそば」 第243話 「森林王者モッキング」
第218話 「リサイクル」 第244話 「グランドに木があれば」
第219話 「賞状」 第245話 「木工教室」
第220話 「切り株」 第246話 「盆踊りと太鼓」
第221話 「100%メイドインジャパン」 第247話 「岩手・宮城内陸沖地震」
第222話 「カゼと花粉症」 第248話 「偽善エコロジー」
第223話 「まだまだ火の用心」 第249話 「夏祭り」
第224話 「こだまの写真」 第250話 「木も海水浴!?」
第225話 「MDF」 第251話 「旭川はすごい」
第226話 「絵本と木」 第252話 「期末試験」
第227話 「花見」 第253話 「松から琴の音」
第228話 「拡がる樹木葬」 第254話 「焼畑で森林再生」
第229話 「桜サカス」 第255話 「カエルの手を発見」
第230話 「20%」 第256話 「変り始め?」
第231話 「和包丁」 第257話 「バナナが消えた」
第232話 「ペレットストーブ」 第258話 「イチョウの木」
第233話 「超長期住宅」 第259話 「結婚式」
第234話 「パワーはどこから」 第260話 「鉄道記念キップ」
第235話 「爪楊枝」 第261話 「合板と抜型と抜き機械」
第236話 「クリ」 第262話 「テレビに出ました」
第237話 「木を触る」 第263話 「木材・合板博物館」
第238話 「秘境の小和田杉」 第264話 「樹液でツルツルに?」
第239話 「えっ、また山火事」 第265話 「木のお医者さん」
第240話 「木っ端」 第266話 「クリスマスツリー」
第241話 「今そこにある危機」    


22・12・2008 「クリスマスツリー」
今年も、クリスマスの季節が来ました。

私は、この時期は何もしません、する事がありませんです。
でも今年は、ツリーでも飾ろうと思いました。
クリスマスツリーといえば、モミの木です。
簡単に手に入れようとして、ホームセンターなどで探しました。
本物の鉢植えのモミの木はありませんでした。
代わりに、作り物のツリーを用意しました。
この他に、飾りつけをする装飾品などを揃えなければいけないのですが、面倒になり、今回は作り物の木だけにします。
ダメな私です。
本物のモミの木というのは、わが国にもあります。
枝が大きく張り、針葉樹の中では材質がスギやヒノキ等より劣ります。

それであまり造林はされないようです。

外国産では、ベイモミの名を用いることが多いです。

個々には、ノーブルファー・バルサムファーと言われるようです。
用途は主に、造作・建具・箱・パルプなどです。
モミの木は、この様な木です。
何より枝が張り出しているので、クリスマスツリーには最適です。
今年のクリスマスも、何も予定のない、イマイちゃんでした。(文:イマイちゃん)


17・12・2008 「木のお医者さん」

人間に医者が、動物に獣医がいるように、木にも樹木医と呼ばれる存在がいます。

公的な資格ではなく民間資格であるものの、合格率が20%ほどでなかなか難しい試験のようです。
人間のお医者さんの仕事内容はなんとなく想像できるものの、樹木医の仕事って想像できますか?
少し本を読んでみましたが、大雑把に言えば人間のお医者さんと同じような過程を踏むようです。
病気を診断して、必要に応じた治療をほどこす。
簡単に言えば同じようなものですが、当然、人と木は異なる部分が多いです。
診断といっても、問診できません。人間であれば、言葉や手話、筆記などで自分の状態を伝えることができます。
一方、木には、目も耳も手もありません。
あくまで人間が、葉や根、幹や周りの土などから判断するしかありません。

判断のためには、当然ながら、健康な木とそうでない木に関する深い知識が必要です。

チラッと本を読んでみた限りですが、その奥深さには言葉もありません。

こういった樹木医ほどの知識が無かったとしても、少し木のことを勉強するだけで、なんの変哲も無い街路樹や近隣の森であっても、普段とはまったく全く異なる顔を見せてくれるかもしれないな、と思いました。
 
実は先日、取引先の方に蒔絵(まきえ)のことについて、興味深いことを教えていただきました。
蒔絵は、素人が見ると「ああキレイだな」で終わってしまいますが、専門家が見ると、その絵に使われた筆やそれを作る職人のこと、その筆に使われるクマネズミのこと、その良い筆になるクマネズミがいる琵琶湖周辺で近年その数が減っていること、あるいは絵の技法やそのモチーフなどなど、芋づるのように見えてくるものがあるそうです。
こういった素人が見て何の変哲も無い風景でも、知識のある人間が見ると全く違うものが見えることというのは意外に多いのではないでしょうか? (文:ドサンコ)


10・12・2008 「樹液でツルツルに?」

最近、歳のせいでしょうか?乾燥する季節となってから肌がカサカサしてしまいます。

クリームを塗って肌に潤いを与えようと薬局に行ったのですが、季節商品だからでしょう、種類の多さに戸惑ってしまいました。
そんな中、仕事柄でしょうか、目に付いたのが白樺樹液のジェルでした。
試供品も置いてあり試しに塗ってみたのですが、微かに木の匂いが漂ってきました。
私の気のせいかもしれませんが・・・子供には酸っぱい匂いだと言われました。
白樺は別名でナースログ(森の看護婦)と呼ばれており、海外では昔から飲料水の代わりや漢方薬として使われてきたそうです。
拙者も白樺樹液をキシリトルーや飲料水として使用されているのは知っていましたが、化粧品にまで使われているとは驚きでした。
白樺の樹液は1年間いつでも採取できるものではなく、暖かくなり始め、葉を茂らせるため地中からの栄養分をいっきに吸いあげる4月から1ヵ月ぐらいしか採取できない貴重な自然の恵みなのです。
こんな貴重な樹液が含まれているスキンケアですから、カサカサ肌にも効果抜群だろうな〜。
もちろん買ってきまして現在使用中です。
そのうち肌がツルツルになり体から白樺の匂いがするようになるかも?(文:兄貴6)


03・12・2008 「木材・合板博物館」

先日5歳の息子と江東区の若洲海浜公園に遊びに行った時に、「そうだ!!」と思いつき、新木場にある木材・合板博物館に寄ってみました。

2007年10月にオープンしたばかりなのでとてもきれいな新木場タワーの3階・4階にあろのですが、入口のオブジェはインパクトがあって子供はビビってました。
3階は「木を知る」「合板を知る」「まちを知る」コーナーに分けられ、とても見学しやすかったです。
私は普段仕事で扱っている合板が製造される過程が、模型とVTRで紹介されていた「合板を知る」コーナーが興味深く、一本の丸太が合板になるまでが詳しく分かりとても勉強になりました。
息子は、「木を知る」コーナーの樹種の違いで音が変わる木琴や、水に沈む木と水に浮く木があることがわかる「体験」コーナーに夢中になっていました。
4階は「情報」コーナーや「物つくり」コーナーや「シアター」などがあって、充実した施設が整っていました。
ただちょっと気になることが・・・
私達は土曜日の午後に行ったのですが、入口の敷居が高いのか、イベントがなかったからなのか、貸し切りだったのですよ!!
ゆっくり見学は出来ましたが寂しかったですねェ(泣)
当コラムで何度か紹介していますが、新木場は段々と木の街の風景から変わってきていて、近くにスタジオも出来て若者の姿が見られるようになりました。
皆さん新木場にお越しの際には寄ってみてくださいね。
入場は無料ですよ。(文:ゴン)


26・11・2008 「テレビに出ました」

先日、私テレビに出ました。

NHKの「にっぽん巡礼、あなたの心に響く場所」という番組です。
この夏に材木屋の仲間と、山形県の最上地方を旅行した時の取材映像でした。
山形にはたくさんの巨木が残っており、最上の赤杉、岩円地蔵の親杉、大三輪などの親杉、小杉の大杉、土湯の幻想の森、等が有名です。
それらの巨木を森林インストラクターの方に案内してもらいました。
その方(番組の主役)は営林署に勤め、山で木を伐採する仕事を主にやっていました。
昔は真っ直ぐな素直な木を大量に切ったそうです。
定年後、お身内の不幸を経験し落込んで入る時、人に誘われてまた山に入りました。
その時、営林署時代には邪魔だと思っていた曲がりくねった巨木「最上の赤杉」を見て、その神秘的な力、その生命力、生きている喜び、を感じたそうです。
私たちは「最上の赤杉」は、遠くて見ることは出来ませんでしたが、ほかの樹齢数百年の巨樹達を見て同様に感じました。
そのような内容の、わずか10分足らずの番組でしたが、半日以上カメラは回っていました。
私もインタビューも受け、番組の趣旨に沿った意見を述べましたが、カット。
冒頭、山道を歩く姿が延べ5秒程のテレビ出演でした。
番組に関わったみなさん、ご苦労様でした。(文:Akio)


19・11・2008 「合板と抜型と抜き機械」

先日、ある抜き機械メーカーの営業部長さんとお話させていただく機会がありました。

弊社では抜型用合板を販売しておりますが、その合板に刃や罫線が埋め込まれ、抜型として完成し、そしてそれが活躍するところまでは学んで来ました。
(姉妹サイト「@合板」にて紹介しております)
今度はその抜き機械を製造、販売されている方からお話を聞かせていただこうということになったのです。
その機械も見た目はみなほとんど同じに見えてしまいますが、(合板もそうですが)詳細な説明をお聞きしてみると、やはりいろいろとこだわった部分がありまして、さすが、日本の代表的老舗メーカーさんはすごいなと驚かされて帰って来ました。
今回、「今後も抜きに抜型が、また抜型には合板が使われて続けていくのか?」というテーマを一番気になることとして伺ったのですが、その心配もどうやら、しばらくは大丈夫そうであるようです。
ただ逆に今のような少ロットの時代が続くと抜型さえ作らず、「サンプルカッター」と呼ばれる機械で製品を作ってしまい、「それこそ抜きの機械も抜型も要らない!というケースも出てくるのではないか?」とも、おっしゃっていました。
これも由々しき状況ですが、まだまだ機械の技術面での進化は続いていくことでしょうから、抜型用合板業界としても、これに負けずに追随していかなければ!と、強く思いながら帰路についたのは言うまでもありませんでした。 (文:正さん)


13・11・2008 「鉄道記念キップ」

日本は国土の68%が森林に囲まれている森林大国です。

秋が来ると美しい紅葉を見に山に出かける、私のような団塊世代の人達はたくさんいます。
先月の連休に、友達と二人で二日間かけて、四国の徳島に行ってきました。
鉄道記念キップを利用し、JR土讃線にある秘境の駅「坪尻駅」を見学、探索するのが目的です。
一日目は、名古屋→大阪→岡山でしたが、兵庫で途中下車し、世界遺産に登録された、国宝姫路城に行きました。
築城以来、400年の歴史がある姫路城は、3重の天守閣がある木造6階建てで、とても迫力がある、美しいお城でした。
日本の建築の素晴らしさに感動しました。
大分昔の話ですが、私は国宝、松本城、彦根城、犬山城にも行ったことがあります。
全国に城の数は、約5万500あるそうです。
沢山あるのにビックリですね。
二日目は、香川県の金毘羅様の階段を途中まで登って、帰りに讃岐うどん食べ、目的であった、秘境の無人駅「坪尻駅」にたどり着きました。
使い込まれた木材の風合いがたまりません。
駅から降りて、すぐに目についたのは「マムシに注意」の看板のみ。
何もない寂しい駅でしたが、今から57年前には木材を運搬して活躍くした駅だったようです。
鉄道記念キップ、3日間で9180円ポッキリ。
想い出に残る旅が出来ました。(文:バタヤン)


05・11・2008 「結婚式」

同じ材木屋仲間の結婚式に行って来ました。

彼は文京区なので、我が浅草の近くですし、年齢も近いです。
会社もお互いに百年以上の歴史があります。
 
主賓のあいさつをされた方も材木屋さんでした。
「木と同じように、人間も根っこが大事。見えないところで努力する必要があるんだよ。先祖代々のそうした努力の結果、君があるんだ。だから、感謝を忘れないように。」
 
全くそうですよね。
そして木はその根っこをもとに生長するわけですが、幹もすぐには大きくなれません。
「急峻な岩がらみの山肌に、夏は大量の雨が降り、冬は雪と凍て、厳しい条件なればこそ一年に二ミリほどの年輪を拡げていく」
 
よう、新郎よ、お互いがんばって、誰にも負けない材木屋をつくろうぜ。
 
それにしてもグッときたのは新婦のお父様の姿。
背中が少し丸くなり、悲しそうな表情。
娘を嫁に出す気持ちって、たまらないだろうな〜なんて思ったら泣けてきました。
早くも将来の我が愛娘の結婚式を想像してしまいました。(文:木材バカ四代)

29・10・2008 「イチョウの木」

この時期になると、街中の並木を歩いていると、独特な匂いが感じられます。

そうイチョウの実(銀杏)のニオイです。
東京都・大阪府・神奈川県などの“都道府県の木”だけあって、非常に多くイチョウ並木は見られますね。
東京だと明治神宮外苑が有名ですが、ワタクシ自宅の近くの板橋区でもイチョウ並木があります。
電車の遮音の為も兼ねてたくさん高架横に植えられています。
 
イチョウといえば、日本3名城の一つ“熊本城”が“銀杏城”と呼ばれています。
名将の加藤清正が築城の際に、篭城戦の際の食糧確保として植えたという一説があります。
(植えられたのは、実のならない雄株だったので俗説という話みたいですが)
木材としてのイチョウは、材を乾燥させる過程でカビがつきやすいなど、管理が困難な木材で市場等などで入手するのは困難な木材だそうです。
イチョウは街路樹としての景観の美しさが、一番の役割といえるでしょう。
今年もイチョウ並木散歩を楽しみたいと思います。(文:くりすけ)

21・10・2008 「バナナが消えた」

もみじの葉が色づく季節となり朝と夜が涼しくなりました。

食欲の秋、スポーツの秋ですが、近頃では「朝バナナダイエット」なるものが流行しています。

仕事帰りに買い物に行きますが、お店にはバナナが売り切れてありません。
朝食にバナナと水を摂取することで、ストレスが少なく減量が出来るというテレビ番組を見ました。
その2〜3日後にはバナナが確保出来なくなってしまいました。
バナナは子供の頃から身近にありすぎて、こんなブームが来るなんて思ってもいませんでした。
ちなみにバナナは台湾バナナを初め、300種類以上(調理用も含め)あるそうです。
歴史も古いです。
日本には明治36年に台湾から輸入されたのが始まりだそうですよ。
そういえば私が子供の頃には、ねじりはちまきを頭に巻いたおじさんがバナナの叩き売りをしていましたね。
そのバナナはバショウ科の単子葉植物で、根茎という株を植えると何十年も若芽が出来、約9ヶ月で3〜6mの木に成長します。
木と言っても幹は木材質ではなく、葉が何層にも重なった「偽茎」だそうです。
私はバナナが木だと思っていましたが、草だと知りました。
大きな草ですね(びっくり!)
会社の定期健康診断の結果がでて、去年より良くなってきたのですが、今年も又規則正しい生活が出来るようにしたいものです。
生活していく中で「食」はなくてはならないものなので、もう一度皆さんも見直しては如何でしょうか?(文:菊ちゃん)

15・10・2008 「変り始め?」

丸太輸入量が減る中、仕事上特に目に付くようになってきたのが赤松などの製品(垂木・間柱)で、単価などの上昇と共にグレードも変わってきているように見え、上小などが今までのAグレード的に見えるのは自分だけでしょうか。

このような現状の中、赤松などの丸太輸入量の減少、価格上昇などで、赤松に変わる材料として、国産杉が使われてきています。
日本国産杉はまだ、韓国・中国などでは構造材として認められていませんが、今後は内装材に活路を見いだすことにより、将来性を確保しようとしているようです。
今後、国産材(杉・桧)が動くようになっていくことで、現状死んでしまっている山林などに人の手が入る事により、荒れ果てていた山も生き返り、林業・製材業界などが活発になれば、我ら木材業界も活発化されるのではないかと思われ、木材業界全体が動くことにより、綺麗な日本、美しい国日本が甦るのではないかと、大袈裟に考える今日この頃でした。 
今後、木造住宅などの建材が変わりはじめてくるのは確かなようです。(文:COMBATTO)

08・10・2008 「カエルの手を発見」

カエルの手を発見しました。

「カエルの手」と言っても、実はカエルの手に似ている葉っぱということです。
雑草の中に一際目立つ葉っぱでした。
おそらく楓ではないかなと思います。
このまま雑草の中に生えていると、草の力に負けてしまいそうです。
無事に育っても、伸びた雑草といっしょに刈り採られる運命。
かわいそうになり、植木鉢に植えて保護しました。
あまり植木とか盆栽の知識はありませんので、育てられるか心配でしたが、肥料をあたえ、水をまめにあげました。
今のところ順調に育っており、立派な苗木になりました。
カエルの手のような葉が元気です。
冬も無事に越せるかな?
この勢いで来年も生長されると、植木鉢で育てるのは大変です。
でも、庭がせまいので、このまま植木鉢で楓にはガマンしてもらいます。
盆栽の勉強をして、少しはできるかなと、思っています。
この楓を小さくても元気な木に育てたいです。(文:イマイちゃん)

01・10・2008 「焼畑で森林再生」

高知県で、焼畑をすることで森林再生する試みが行われていると、先月ラジオを聴いているときに知りました。

焼畑と聞くと皆さん第一印象でどう思われますか?
「自然破壊だ!」
「森を焼くなんてとんでもない!」
こんな風に思われる方が多く、なぜ焼畑?感じるかもしれません。
ニュースの中で、この試みはこのように紹介されていました。
「高度経済成長の中で国は林業を推奨、広葉樹中心の自然林はスギやヒノキの人工林に姿を変え、その後の林業衰退で森は荒れた。
その荒れた人工林を伐採し数十アールずつ焼き、そのあとに落葉樹の苗を植えたところ、幼木が茂る場所が増えた」
過剰な焼畑は当然、森林破壊や大気汚染の原因となります。
しかし、こういった方法でなら緑が増やせるし、二酸化炭素も減らせるのではないでしょうか?
猫も杓子もエコ!エコ!な今の世の中、でもよく考えるとそれほどエコでなく上っ面だけで、むしろ悪影響のほうが大きいものもあります。
燃費や排出ガスは少ないものの、作る過程で凄い量のエネルギーや二酸化炭素をだすエコカー・省電力家電。
ほかにもマイバックやマイ箸などなど一見キレイなものの、結局新たに排出ガスを増やすだけのものが多いような気がします…。
かえって焼畑のように第一印象のあまり良くないものが、意外にそうでないのかもしれませんね。 (文:ドサンコ)

24・09・2008 「松から琴の音」先日、まだまだ暑さの残る香川に出張に行ってきました。

行く度に視界に入り、気になっていた場所があったのですが、ついに寄ってきた〜。
その場所とは、津田の松原、別名は琴林公園です。
松林を少しだけ散策しながら林を抜けたら、目の前には青〜い海が広がっていて癒された〜。
海水浴シーズンも終わり、誰も居なく、海が好きなものでしばらくボ〜としていたかったのですが・・・時間もなく、すぐに退散しました。
今でも目を閉じると、松の緑と海の青さのコントラストが思いだされます。
津田の松原には3千本の松が植えてあり、距離にして1キロほど続いているそうです。
古いものでは樹齢600年を超える松もあるそうですが、見てこなかった!
残念です。
別名の琴林の名前の由来は、松林を吹き抜ける風により、松が琴の音色を奏でているように聞こえる事からついたそうです。
寄った時には風もなく暑かったのですが、もっと涼しく風のある時に寄って、松が奏でる琴の音色を今度は聞いて来るぞ〜!(文:兄貴6)

17・09・2008 「期末試験」

中学1年生の息子の1学期の期末試験の答案用紙が帰ってきて驚いたことがありました。

普段家では勉強の話はなかなかしていないので、今時はどの教科でどんな勉強しているのかは知っていなかったのですが、驚いたのは技術の答案を見た時です。
試験の問題に「木」に関する設問がされていたのです。
自分が中学生の頃には「木」を勉強した記憶がなかったので驚いてしまいました。
ちなみに問題はこのようなものです。
 
(1) 板で木の葉に近いほうと、根に近いほうはそれぞれ何と言いますか?
(2) 年輪について説明してください。
(3) 木の中心にある部分の名称は何と言いますか?
(4) 枝のあった断面をなんと言いますか?
 
などでした。皆さんわかりますか?
それでは、答えです。
 
(1) 葉に近いほうは、すえ。根に近いほうは、もと。
(2) 1年間に成長する違いによって生じる輪。早材、晩材がある。
(3) 心材
(4) 節
 
残念ながら息子の出来は良くなかったですが、子供たちが木を勉強して興味を持ってくれたらうれしいなと思った出来事でした。(文:ゴン)

11・09・2008 「旭川はすごい」

先日、北海道・旭川にある当社のお客様を訪問しました。

そこはデスプレイ・家具等を製作・取付けをメインに、全国を飛び回っている企業です。
東京の同業他社と比べても、敷地が100倍以上あり、金物・ガラス・塗装等は全て、自社内で加工をしています。
木材、合板等の梱包用木材も割いて、心材に使用したり、乾燥・冬場の暖房用の燃料に利用されて、とてもエコだと思いました。
社長の趣味なのか、無垢の木材もたくさんあり、風通しの良い広い倉庫で、きれいに桟積みされ自然乾燥されています。
広い作業場も整理整頓され、自衛消防隊の消防車が2台あるのには驚きました。
帰りがけ、「敷地の山桜が満開になる五月に又来てください」と言われたときは、東京との季節感の違いを感じました。
その後、二つ目の楽しみ、「旭山動物園」に行きました。
平日なのに入園者が多く、浦安のTDLを思い出します。
廃園寸前の動物園が、従来の「形態展示」から動物本来の自然な姿が見られる「行動展示」を導入してから、この様な盛況になったとか。
実際、白熊がガラス越しに迫って来るのは圧巻です。
ほとんどの動物がすぐ近くで見られ、又モグモグタイム(動物におやつを与える)などは飼育係りが必ず面白おかしく説明をしてくれる。
説明書きなども手書きで、ふれあいを感じさせ、何回も行きたくなる動物園でした。
創意工夫、発想転換、顧客本位を再確認した旅行でした。
後は、自分たちの努力で愛される材木屋に成らなくては!(文:Akio)

02・09・2008 「木も海水浴!?」

長い長い夏休みも終わり、真っ黒に日焼けした子供達が元気に通学する姿を見かけるようになりました。

さぞかし、あちらこちらの海やプールにお出掛けしてきたことでしょう。
人前で水着姿を見せられなくなったオジサンには非常にうらやましい限りです!
ま、それはともかくとして、先日「木が海水浴」しているのを見ました。
今年の夏も暑かったですからねぇ〜。
右の写真がそれなんですが、よくよく見るとヘンですね。
そうです、「海水浴」ではなくて、川に浮いているのです。
正確には、船に引っ張られて運ばれている所なのです。
通勤途中で隅田川にかかる蔵前橋の上を走行中に発見し、パチリと撮った画像です。
川の流れに逆らって、下流→上流へ運ばれて行くところでした。
そう言えば、昔(10〜20年位前)は結構見かけていましたが、最近は少なくなったのか、めっきり見なくなっておりました。
何だか懐かしく感じたワタシはその姿が見えなくなるまで、ボーッと見つめておりました。
昔は足立区や荒川区の川沿いあたりは製材工場や合板工場など、「木を使う」工場がたくさんあったと聞いております。
さまざまな事情があり一軒、また一軒と減ってきてしまっております。
何とも、寂しいですなぁ〜。(文:正さん)

27・08・2008 「夏祭り」

最近ちょっと涼しくなってきましたが、お盆休みは暑かったです。


お盆休み皆さんは、何処か行きましたか?
原油高価で、車で故里に帰る人は大変ですね!
私の今年のお盆休みは、お祭りムードがいっぱい。
隣の中国での北京オリンピックをテレビで応援し、感動の毎日でした。
こちら東京では、江戸三大祭りのひとつと言われる富岡八幡祭りがありました。
富岡八幡祭りは3年に一度行われる下町の大きなイベントです。
江戸三大祭富岡八幡祭りでは、深川富岡八幡祭の各町内の神輿55其と、奥州平泉(岩手県平泉市)からの参加で計56基が集まっての神輿連合渡御があります。
約8キロの道のりを9時間をかけて担ぎまわるのです。
深川八幡祭の掛け声は昔ながらの「わっしょい、わっしょい」という掛け声をしながら担ぎます。
「わっしょい」の語源は、皆が一丸となって力を合わせ神を背負う、つまり「和」を「背負う」というところからきています。
神輿の担ぎ棒は、ほとんど国産のヒノキ4寸丸太を使用しています。
神輿の重さが約1トン位になるので、担ぎ棒には強度のあるヒノキの丸太が大活躍。
ちなみに深川富岡八幡祭は、神輿の担ぎ手に水をかけるので「水かけ祭り」とも言われています。
でも今年のお祭の日は雨が降ってしまい、自然の「水かけ祭り」になってしまいました。(文:バタヤン)

19・08・2008 「偽善エコロジー」

木は最高のエコロジー素材であると思っています。

「木を伐ることは自然破壊だ…」という誤解は、最近少しずつ解けてきたように感じますが、誤解に基づくエコロジー活動が行われていることが数多くあります。
 
例えばマイ箸運動。
通常、捨てられる運命の端材や、間伐材を有効利用したのが割り箸であったのに、「割り箸は使い捨てなので環境破壊だ…」とか「年間○億膳捨てられている箸は、柱に換算すると○万本になる…」なんて意味のない比較までする始末。
その為、日本の割り箸メーカーはどんどん廃業に追い込まれてしまい、現在は90%が中国産になり、本当に森林荒廃の要因になってしまいました。
完全に逆効果だったのです。

 
その他にもいろいろな?があります。
例えば石油をやめてバイオメタノールにしようというもの。
世界には約8億人の飢えた人がいるというのに、サトウキビやトウモロコシをその人達にではなく、車を走らせるために使うって、どうなの?
 
例えばレジ袋追放運動。
石油はすべての成分が使えるわけではなく、使い道のなかった成分、いわば石油の廃品有効利用としてレジ袋がつくられています。
ところが最近流行のエコバックは石油の中でも量の少ない貴重な成分を使ってつくられているため、レジ袋よりも環境破壊に繋がってしまうのです。
 
疑わなければならないエコロジーってたくさんあります。
かく言う当店も「エコモク」なんてエコを謳っています。
企業が「エコ活動」や「環境にやさしい」と言っていることは特に疑ってみてください。
もちろん、当店のことも疑ってみてください。
ワタシは自信をもっておススメしています。(文:木材バカ四代)

12・08・2008 「岩手・宮城内陸沖地震」

今年の6月14日に「岩手・宮城内陸沖地震」という非常に大きな地震がありました。

震度6強の地震が、東北地方全体に広範囲に亘って起きたわけなのですが、不幸中のせめてもの救いが、死傷者が少なかったことです。
マグニチュードで見たら、数年前の阪神大震災とあまり変わらない規模なのですが、 今回の岩手・宮城内陸沖地震は、阪神大震災と比べ、家屋の倒壊等の大きな被害が無かったそうです。
理由として、阪神大震災のときは、小さい建物に影響する地震波(キラーパルス)が強かったのが大きな原因だそうですが、実はそれだけではないようです。
以下は新聞からの記事からです。
 
『岩手県洋野町や青森県八戸市の人たちは、被害が軽微だった背景に、耐震性の高い住宅が多かったことや、防災意識の高さがあるという。

「古い家は自分たちで山の木を切り出して建てたものが多い。都市部で建てる普通の家の3〜4倍の太さの柱やはりを使っている」と、洋野町種市の測量設計事務所社長、酒井義隆社長(51)。
別の建築士は「古い大工は柱と土台、金属の留め具を使わずに柱と梁(はり)を組む。
異物を使わない分、揺れを吸収しやすいのではないか」と分析した。 』
 
頑丈な木の住宅に住み、そしてこまめに住居のメンテナンス(補修)、また常に防災意識を持っていくことが、地震の多いわが国に必要な事と強く思いました。 (文:くりすけ)

05・08・2008 「盆踊りと太鼓」

お盆ですね。
  
暑い日が続きますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
先日、私の近所の公園では町内会の盆踊りがありました。
昭和育ちの私は盆踊りが大好きです。
盆踊りの音楽と太鼓の音が聞こえるだけで、もうワクワクソワソワしてしまいます。

浴衣を着て会場へと向かいました。
すぐさま踊りの輪の中に入り踊りました。
お祭りに欠かせないあのドーンと響くリズムが心地よいですね。
夏には下町で繰り広げられる盆太鼓も楽しみです。 
踊りながら太鼓が目に入りました。 
ふと思いました、あの太鼓の樹種はなんだろう? 
翌日、会社の人に聞いてみました。 
太鼓の胴材はケヤキとかで、硬い木材をくり抜いて用いているそうです。 
バチはヒノキなどを使用して作られているそうです。 
太鼓は木材を使用した日本の素晴らしい打楽器の一つです。
これからも太鼓を作り続けて欲しいと思いました。
盆踊りの太鼓の音には、暑い夏を乗り切るための活力や、人と人とのつながりの大切さを感じさせてくれる、素敵な音だと感じた夏の夜でした。(菊ちゃん)

30・07・2008 「木工教室」

梅雨も明け、夏真っ盛りとなり熱帯夜が続き、寝苦しい夜が続いていますね。

そんななか、各木材組合などでは、催し物として木工教室が行われています。
お父さんもお子さんも参加していただき、親は懐かしく、子供には木の良さや加工の面白さなどを今から覚えてほしいですね。
自分の子供の頃は、まだカッターなどで鉛筆をよく削り、使う前から鉛筆が短くしてしまったものでした。
今、子供たちがカッターなど持ち歩いていると何に使われるか分からない時代になり、寂しくなりますね。
木工教室では、コマなどの遊び道具を中心に作ってもらいながら、木に触れ、又その楽しさを覚えてもらい、興味を持ってもらうことが一番のねらいではないでしょうか。
この子供たちが、何十年か後まで木に興味を持ち続け、大工になって家を建てたいと思ってくれることを願う次第です。
夏休みの宿題は、木工教室へ行って作ってみましょう。(文:COMBATTO)

23・07・2008 「グランドに木があれば」

夏の暑いこの時期にでも、野球をしている人はたくさんいます。

草野球ですと、河川敷のグランドを使用するチームが多いはずです。
この河川敷のグランドには、ほとんど木がありません。
真夏の太陽の下でプレーするのは辛いですが、汗を流すと気分爽快です。
でも、ベンチなど休憩する場所には大きな木の下の日陰がほしいです。
私は野球ではなく、ソフトボールをやっています。
ソフトのグランドは、野球のグランドより小さくて大丈夫です。
それで、グランドは主に小学校の校庭を借りています。
校庭には大きな木がたくさんありますので、日陰が多いので助かります。
でも、公式の試合の時に使用するグランドにはやはり木がありません。
異常気象での地球温暖化を防ぐため、また日射病にもならないように、グランドの周りに大きく育つ木をたくさん植えてください。
もちろん野球だけではなく、サッカーやその他の屋外のスポーツ施設にも、是非、大きな木を植えてください。
関係各位のみなさん、ご協力をよろしくお願いします。(文:イマイちゃん)

16・07・2008 「森林王者モッキング」

先日、とある材木組合の講習に参加させていただきました。

木材業界の現状・今後などを教えていただき、とても勉強になったのですが、ふと思ったことがひとつ。
「木材業界は子供に対するアッピールが弱い!」
恥ずかしいことですがこの業界に入らなければ、私は木材の「も」の字もしらずに生きていったことでしょう。
北海道のど田舎で育った子供ですらそうだったのですから、大都市のコンクリートジャングルで育った人はどうでしょうか?
ケヤキやスギなど国産材の良さをしらないで育った子供が大きくなり家を建てるときに、木材使ってくれるんでしょうかね?
小さいころに木のよさを知ってもらって損はないはずです。
(考え方としては、GHQが給食でパンを配ったアレと同じです)
じゃあ、今現在子供に一番アッピールできる手段はなんでしょうか?
それはやはりカードゲームでしょう。
ポ○モン然り遊○王然り、カブトムシ然り、あんなにたくさんの種類のキャラクターと複雑なルールを「面白い!」「好き!」を突破口にして簡単に子供は覚えてしまうのです。
幸い世界には何万種類と言う種類の樹種があり、キャラクターは作り放題。
その特徴もさまざまなので、キャラクターにつけるステータスや必殺技もつけやすいのです。
さらにルールのなかに木の良さや現状をそっと仕込めば(間伐材を活用する必要性とか、森林が痩せると海の魚が減るなど)もう完璧です。
実際、慶応大学の学生が、地球環境を学べるカードゲームを製作・販売する学内ベンチャーを立ち上げていますから、突飛なアイデアというわけではありません。
もちろんカードは、印刷されている木と同じ樹種を使用して作成。
目で見て面白く、香りを楽しみ、触って感じる、なおかつカードゲームとして面白いなんて最高じゃないですか!
興味をもたれた方は弊社までご一報ください(笑)。(文:ドサンコ)

09・07・2008 「ガソ林?」

原油の高騰や環境問題などの影響、で穀物などがバイオエタノールに多く使用され始め、食料品の価格が上昇するばかりですが、木材の廃材でもバイオエタノールは製造できます。

建築廃材などを細かく粉砕しチップにしてから薬品を加えて化学反応させ、数工程かけてエタノールが出来上がるのです。
これを石油に混ぜて使用することにより、二酸化炭素排出量の削減、石油エネルギーの確保、廃材の削減となるので素晴らしい事だと思うのですが、その一方で心配事もあります。
廃材をリサイクルして製造されているボードのことです。
廃材からエタノールを製造する工場には、ボードを製造している会社が共同出資しているので余計な心配だともおもうのですけど・・・。
穀物と同じように廃材をバイオマスに大量に使用するようになり、ボード用に廃材が供給されなくなってボードの品不足や価格高騰に繋がらないことを願います。
でも実際、パーチクルボードは来月あたりからかなりの値上げになりそうですが。
製造工場が大阪に在るので今度見学してみたいものです。
(出張で大阪よく行くので)
また、廃材からできたエタノールの混ざっているガソリンを1度給油してみたい!
もしかして木の匂いがするガソリンなのでは?
そんな訳ないか・・・(文:兄貴6)

02・07・2008 「今そこにある危機」

何年か前の映画のタイトルですが、私たちの生活は今まさに危機を迎えてると思います。

原油の値段はいったいどこまで上がるのでしょう。
それに伴い、さまざまな物価が上昇しています。
建築現場の大工さんも、「工賃は上げられないのに資材がどんどん値上がりしていて全然割が合わない」と泣いています・・・
我々の業界も例外ではなく、新建材や輸入合板はどんどん値段が上がっている状況です。
 さらに追い打ちをかけるように、来年からロシアの丸太の関税率が80%になり、これは事実上の輸出禁止措置で、来年からはロシア産赤松垂木は市場から姿を消すことになるかもしれません。
本当に危機だと思います。
こういう時には映画ではないですが、救世主が現れるものです。
最近の業界紙に、「九州地区のメーカーが国産スギでの垂木の生産体制の準備を始めた。」とのニュースが掲載されていました。
反りや釘の保持力や安定供給の問題はありますが、近い将来は日本全土で、スギやヒノキが建築のあらゆる場面で使われているかもしれませんね。
危機をチャンスに転換できるそんな姿勢には頭が下がる思いですし、見習いたいと思います。(文:ゴン)

24・06・2008 「木っ端」

石油の値上がりがもの凄い昨今ですが、浦安には石油をあまり使わずに、木っ端を使ってお湯を沸かしてるお風呂屋さんがあります。

わが社も商売柄、木っ端がたくさん出ます。
以前は、自社の焼却炉で燃やしていましたが、ダイオキシンの問題から市役所に指導を受け、市のゴミ焼却場に持込をするようになりました。
最近は、前記のお風呂屋さんが木っ端を取りに来てくれます。
当社は木っ端の処分費も掛からず、お風呂屋さんも無料で燃料を確保できると皆喜んでいます。
新聞を見ると、発電所等も石炭燃料の代替として木材を裁断した木くずを大量に使用しているとか。
これは、木くず=バイオマスが二酸化炭素を排出しないグリーン電力とみなされるからです。
(木材などのバイオマスはCO?吸収して育つため)
木材って地球に負荷を与えない資源です。
でも、最近ではバイオマス燃料=木くずの需要が増え(2006年の約3倍)、全国で取り合いが起きています。
2006年まではゴミとして処理され、発電所等は費用をもらっていました。
ところが、2007年頃から値がつき始め、最近ではトン=5000円とか。
さらに、改正建築基準法の影響で住宅の解体件数が激減し、建築廃材の供給が減った影響も大きいようです。
当社にも、木くずの再利用でつくられるパーチクルボードの入荷が悪くなっています。
石油の高騰で少しずつ色々なサイクルが狂ってきています。
あのお風呂屋の親父さんはこうなる事を見越して、木っ端を集めていたのかな?(文:Akio)

18・06・2008 「えっ、また山火事」

えぇっ!また山火事かい???

先日テレビを観ていたときでした。
山火事と言えばアメリカのカリフォルニアかと思ったら、実はオーストリアでした。
しかもよく話を聞いていると、何と自ら火をつけて燃やしているんだそうで、思わず、えっ!何で?という気になりました。
しかし、更によく話を聞いてみると、使い物にならないカチンカチンの老木を燃やして、そこに成長の早い木(主にユーカリ)を植えていくのだそうです。
その方が林業としては、非常に効率的で、その植えられた木のうち間伐されたものや曲がってしまって製材できない木材がチップとなり、日本へ輸出されるそうです。
日本の木材チップ輸入率は70%を越えており、更にそのうちオーストリアからは最も多い約40%をいただいております。(ちなみにアメリカは2位)
そしてそれらの木材チップはパルプとなり、更に紙、ダンボール、紙器などに生まれ変わります。
日本は世界でも有数の紙使用大国です。
一瞬、世界の森を荒らしているかのように誤解されがちですが、実はこのように計画して作られた人工林を主に使用していたのです。
近年では、輸入材の価格の高騰や、国内の古紙の再利用率の上昇などにより、日本の木材チップ自給率はほんの少しではありますが上昇し始めております。
木と紙は非常に密接な関係にあります。
たかが紙ではありますが、その1枚の紙には木の魂が入っているのです。
紙を使うとき、捨てるとき、「木」を思い浮かべてみてください。
これからは山火事を見ても驚くのではなく感謝してしまいそうです?
不謹慎ですみません。(文:正さん)

11・06・2008 「秘境の小和田杉」

新緑の季節がやって来ますと、何故か旅でも行きたい気分ですね!

そう思い、先日、長野県の飯田方面に出かけました。
飯田線に乗って秘境の駅小和田駅(こわだえき)を探索しに行くのが目的です。
愛知県、静岡県、長野県の境にある小和田駅は、人影もない山奥の中にある無人駅で、クルマもバイクも来られない所が秘境的な駅なのです。
私達が電車から降りホームを歩いていると、トンビがヒュルルーと空から歓迎してもらい、何だかタイムスリップしたような気がしました。

小和田駅は、今から15年前、平成5年に皇太子殿下が小和田(おわだ)雅子様とのご成婚の際に一躍有名になった駅で、その当時は色々なイベントでにぎわった駅でした。
今は静かな駅となり、以前のままの木造建ての小さな平屋の駅で、待合室の中にはスチールの机が置いてあるだけで、来た人の寄せ書きのノートが面白く、可笑し読ませていただきました。
小和田駅の周辺を探索する事になり、駅から下に降りると杉並木が続いており、天竜川が流れています。
川岸に高さ15メートル位の杉の樹木が立ち並んでいる中に、1本だけ、幹が巻き上がった杉を発見!
とても変わった杉の木だったので、写真を撮ってきました。
その巻き上がった杉の樹木が途中であきらめずに上の方にのび上げる生命力が、なんだかすばらしい感じがしました。
巻きあがった杉の樹木を小和田杉の名を付けたら、また小和田駅が一躍有名になるのではないか・・・なんて期待しています。(文:バタヤン)

03・06・2008 「木を触る」

中華料理屋の店主が、自分の店の中華料理を食べたことがない・・・なんて店主はいないでしょう。

ワタシは材木屋なので、木材をしょっちゅう触っています。
切ったり、削ったり、塗ったりしながら、その樹種の特徴を体で感じ取っていきます。

この写真は母校を卒業する時にいただいた学習机です。
以前こげ茶色に塗装して使っていたのですが、無塗装で使いたくなったので紙ヤスリでシコシコ削っています。
なかなか骨の折れる作業です。

でも手をかけてあげればあげるほど愛着が湧くものです。
 
先に中華料理屋の話をしましたが、材木屋だからといって木造家屋に住んでいるかというと、そうでもない材木屋が多いのではないでしょうか。
いろんな事情がありますから、それが悪いと言っているわけではありません。
そう言うワタシもコンクリート住まいですし・・・。
できれば静かな自然の残る場所に、ツリーハウスのような木造家屋を建てたいという夢がありますが、そうもいかないいろんな事情があります(泣)。
しかし少しでも木を身近に感じたいという思いから、この度我が家の床を無垢材にすることにしました。
桧の床の部屋と、楢の床の部屋をつくります。
柔らかく暖かい針葉樹と、シックで重厚感のある広葉樹の好対照な二つの樹種。
さらにそれぞれ幅広140ミリの存在感に、自然塗料を自ら塗り、マットな仕上がりにする予定。
使い込んでこそ味が出てくる木の良さを自ら味わってこそ、中華料理のようにお客さんにもおススメできるって思います。(文:木材バカ四代)

28・05・2008 「クリ」

ワタクシの苗字が栗原だからというわけではないですが、今日はクリについてお話ししたいと思います。

クリといえばまず真っ先に思いつくのが、食べ物の栗でしょう。
戦国時代では「勝ち栗」と呼ばれ、戦国武将が戦の前によく食されていたというたいへん縁起のよい木ですが、木材としてのクリもたいへん優秀で、高級木材とされています。
クリの木は非常に硬く腐りにくく耐久性に優れている事から、家の建材としては土台に使われていました。
また耐久性に優れているため、風雨にさらされる線路の枕木に使われているのはとても有名な話。
資源量の不足から、あまり使われなくなったクリの木ですが、木の成長が早く、実も食材になるという理由から遺跡の発掘調査によると、なんと縄文時代から栽培されていたそうです。
戦後のすぐの杉の木の大量植林が現在花粉症として問題になってはおりますが、地方自治体の皆様、この優秀なクリの木を植林してみてはいかがでしょうか?(文:くりすけ)

21・05・2008 「爪楊枝」

5月の連休も過ぎ、気候の変わりやすい季節の日々が続きます。

皆さんは如何お過ごしでしょうか?
先日、爪楊枝を使用した時に、ふと思い出したことがありました。
朝の通勤電車の中で爪楊枝をポケットから出したおじさんのことです。
そのおじさんは1本の爪楊枝をポケットの中から出しまして、自分の爪の根元をその爪楊枝で押し始めました。
これを爪もみ療法と言って、実は私もやっています。
爪楊枝も小さな木材です。
そんな爪楊枝、されど爪楊枝の歴史は結構古いです。

発明した人物はなんとあのお釈迦様だそうです。(本当ですかね?)
日本には奈良時代に仏教と共に伝わって来たとのこと。
ちなみに現在多く使われている爪楊枝は白樺材。
白樺は痩せた土地でも強く、成長も早いので、資源の有効活用の点でも優れていると言えそうです。
又、虫歯予防で有名な「キシリトール」という成分も白樺から採取されていますね。
現在何気なく使用している爪楊枝ですが、人間が大昔から最適な木を選び、使い続けてきたのですね。
大昔の人はすばらしいです。(文:菊ちゃん)

14・05・2008 「パワーはどこから」

先日、テレビの情報番組を何気なく見ていると、近頃若者の間でパワーを貰いに行くことが流行っているとか。

さて、何処に貰いに行っているかと耳を立てれば、なんと森林だそうです。
それも、近くでは無く、ある程度の山にある寺や神社などの森林に出かけ、何を貰ってくると思いきや、なんとパワーを貰いに行くんだとか。
一昔前までは、「森林浴」などと言われていましたが、山、森林にてパワーを貰いに行くなどと言うそうですよ。
言葉変われど、「森林浴」と何一つ変わりは無いのですが、若者たちが木に触れると言うのが、なぜか嬉しく思えてしまいました。 
何からパワーを貰っているかといえば、一つ目に、「酸素効果」新鮮な空気を吸い込むことで、疲労感を軽減してもらい、二つ目に、「マイナスイオン効果」マイナスイオンが溜まったプラスイオンを打ち消し、ストレスなどをやわらげ、リラックス効果をもたらし、三つ目に、「フィトンチッド効果」があり、我々人間の病気を治したり、健康を維持する働きがあるとか。
何故かテレビを見ていて、若い者には負けられない、「森林浴」に行ってパワーを貰わなくてはと思いつつ、自分はそんな歳かと思う今日此の頃でした。
皆さんも、森へ出かけパワーを貰いに行ってみてはいかがですか。(COMBATO)

07・05・2008 「超長期住宅」

みなさん、この超長期住宅とは何かわかりますか?

先日、木材組合の勉強会でこの講義がありました。
この超長期住宅を簡単に説明をしますと、200年住宅ということです。
家が何世代にわたり、住宅として使用可能かどうかが基準だそうです。
例えば、地震に対していままで以上に耐えられることが必要です。
200年住宅ですと、内装や設備についてもかなりの手直し工事が必要になります。
住宅に対して、その維持管理や補修作業が容易に行えることができるように、超長期住宅の法案「長期優良住宅普及促進法案」が2008年秋にも認定されそうです。
この法案は、いまのところ任意で強制力はないようですが、モデル事業として、国土交通省と民間住宅メーカーでモデルハウスを建てるそうです。
この計画は一見、すばらしいと思います。
今の日本の家の建替えは、25年から30年といわれています。
住宅ローンが終わるころには、次の家を考えなければなりません。
家の価値も税制上ゼロになってしまいます。
資源の無駄遣いにもなってしまいます。
長期住宅ですと、その心配はなさそうです。
多分大丈夫でしょう。
でもこれってすばらしい計画だと思いますか?
例えば今から200年前の住宅というと、江戸時代の家になります。
江戸時代の家に住みたいと思いますか?(個人的には好きですが…)
200年後には車が空を飛んでいるかもしれません。

そうなると家の形態もガラッと変わっているでしょう。
屋上に車庫がある住宅が主流になるかもしれません。
この法案、単なる思い付きのような気がしてきました。
とんでもない意見ですみません。
モデル事業を進めている、国土交通省様申し訳ありませんです。
みなさんは、どう思いますか。(文:イマイちゃん)


30・04・2008 「ペレットストーブ」

三寒四温とはよく言ったものですが、ここ数日はすっかり暖かくなってまいりました。

こんな時に季節はずれの話題ですが、ペレットストーブをご存知ですか?
木質ペレット(おが屑や鉋(かんな)屑といった製材時にでる廃材や、間伐材、古新聞・古雑誌等などをバラバラにし、圧縮してつくる木質の固形燃料)を燃料として使うストーブのことです。

70年代のオイルショックのころに、日本でもペレットストーブの製造や輸入が増えたこともあったそうですが、石油価格が安定するのとともに無くなっていってしまったそうです。
しかし、最近の原油価格の高騰で、またこのペレットストーブに注目が集まりだしたというのを、最近新聞などの報道で知りました(ここ最近の化石燃料の高騰で、相対的に木質ペットの値段が安くなるケースが出てきたそうです)。
特に私の故郷である北海道で、ペレットストーブが売れており、自治体によっては、ペレットストーブの購入に助成金もつくとか。
元祖バイオマス燃料である薪や炭はもちろんですが、こういった木質ペレットは当然のことながら原料は木。
計画的に使っていくことで、徹底的なカーボンニュートラルになります。
ペレットストーブ自体のデザインも、北欧やカナダ、イタリアなどのメーカーのストーブはおしゃれで、ただ飾っておくだけでもいいかもしれませんよ。(文:ドサンコ)


23・04・2008 「和包丁」

大阪出張に行った時、たまに行く小料理屋での話です。

酔っていたのか?詳しくは覚えていないのですけれども、何故か包丁の話でもりあがっていたのです。
何種類もの包丁が置いてあったのですけれども、殆どの包丁の柄は朴(ほお)の木を使用している物でした。

一般的にも包丁の柄は、朴の木でできている物が多いのですが、そんななか1本だけ黒光りしている包丁を発見!したのです。
見せてもらったのですが、黒光りしている正体は黒檀でした。
黒檀は硬く腐食しにくい材ですから包丁の柄には、まさにピッタリだな〜と納得。
板さんも1番のお気に入りの包丁だそうで、20年近く愛用していたのですが、最近ではあまり使いたくないそうです。
刃の切れ味がバツグンであるのはもちろん、黒檀が手にシックリと馴染むので、調理するのにはよいのだけれども、買った当初は刃渡り30センチあったものが、現在では半分以下の大きさになってしまったからだそうです。
理由を聞いて納得してしまいました。
包丁は料理人の命とも言いますから。
これからも美味しい料理を食べさせてくださいね!(文:兄貴6)

16・04・2008 「20%」

少し前に中国産の冷凍餃子の事件が起こりました。

まだ真相は解明されていませんが、消費者には食の安全を考えさせられる衝撃的な事件でした。
その事件の一連の報道の中で、日本の食料の自給率が40%台であることを知りました。
その数字にも衝撃を受けました。

なんだかそれも不安ですねぇ。
ところで、皆さんは木材の自給率はご存知でしょうか?
なんと木材の自給率は約20%なのですよ。
日本は国土の約7割が森林で、緑のイメージがあると思いますが、実はこんなにも低い数字になのです。
1950年代には90%を超えていたのですが、値段の安い外国産材が輸入されるようになりここまで落ち込みました。(値段の問題だけじゃありませんが…)ただ、地球温暖化の問題で南洋材の違法伐採の禁止や、中国での需要増などで輸入量は年々減って、国内での間伐材利用の技術開発、国産材復活の活動などで自給率は上がっている傾向が見られます。
そうはいっても、普段取り扱っているベニヤは国産より値段の安い輸入物ですし、柱や垂木なども輸入された商品が占めています。
外国産を悪者にするわけではありませんが、日本の林業を考えると何とかならないものかと思う数字ではないでしょうか。(文:ゴン)

09・04・2008 「桜サカス」

今年の桜(ソメイヨシノ)は冬寒かったせいか、二週間も花を付けている。

卒業式の頃開花して、入学式の頃まで花を付けていてくれる。
ありがたい話だ。
そんな中、東京に新しい桜の名所が誕生した。
赤坂サカスだ。
11種類およそ100本の桜が、3月上旬の「河津桜」から5月上旬の「兼六園菊桜」まで二ヶ月間咲き誇る。
その中で一本だけある紅シダレは、福島県「三春の滝桜」の子孫だとか…。
「三春の滝桜」は国の天然記念物の為、種の採取は禁じられている。
ただ、三春町には滝桜から芽を出した子孫の桜があるといわれ、その種を集め発芽させ、別の桜の枝に接ぎ、育てる人がいた。
赤坂の紅シダレは、その人が育てた桜を移植したらしい。
早速、赤坂サカスに行ったが、3月下旬に満開を迎へ、すでに葉桜だった。
(本家の三春の滝桜は4月16日が開花日らしい)
でも東京メトロの赤坂駅からサカスへのエスカレーター脇の壁面には、陶板に焼き付けた大壁画がある。
そこには満開の「三春の滝桜」が描かれている。
今はオープンしたてで人が多く疲れるが、来年は少し落ち着くだろうから、満開の滝桜を見に行こう。
美味しい店も赤坂には多いし!(文:Akio)

03・04・2008 「拡がる樹木葬」 桜の開花も宣言されぽかぽか陽気が続き、浅草界隈では連日のように満開の桜の木の下で「花見」という名の「大宴会」が夜な夜な繰り広げられております。

(もちろん、そういうワタシもウフフフ・・・)
 
突然こんな話に切り変わって恐縮ですが、桜の木の下と言えば、何年か前に文字通り桜の木の下で眠る「樹木葬」というのが始められたというお話をさせていただいたかと思います。
あれから数年がたちましたが、その「樹木葬」はどうなっているのかと思っていたところ、何と、それをとり行うお寺や霊園がどんどん増えているんだそうで、国内初となった岩手を筆頭に、群馬、長野、千葉、東京、神奈川、京都、山口など、全国ですでに15箇所に達しているそうで、しかもまだまだ拡がっていきそうだとか。
比較的費用が安くすむのも人気が出た要因らしいですが、それよりも「自然に帰りたい」という理由のほうが大きいのではないでしょうか?
桜の他にも、ツツジやカシなど、その地域に自生する樹種を中心にどんどん苗木を植えていくところもあるとかで、今は何もない芝生が徐々に青々とした木々に覆われていく様子を眺めていくのもいいですよね。
また海外、イギリスなどでも緑化の一因になるとして、注目し始めているらしいです。
みなさん、(墓)石にお金を使うなら木に使いましょうよ!
未来の為にも! (文:正さん)

26・03・2008 「花見」

今年も東京では、いよいよ桜の咲く季節がやって来ましたね!

毎年3月下旬ごろになると、桜の開花がテレビのニュースで聞かれます。
3月上旬から、寒桜や河津桜など早咲きの桜がポツンポツンと咲いているのを目にしました。
全国各地の中で桜の三大名所といえば、吉野山(奈良県)・弘前公園(青森県)・高遠城址公園(長野県)だそうです。
なかでも弘前公園で開かれる桜祭は、日本一の桜祭りといわれています。
私の近場のお花見は、上野公園が人気があります。
なんと約1200本以上のソメイヨシノが植えてあるそうです。
桜を見ると、なんとなく心の中が和やかな気持ちがします。
不思議な花だと思います。
江戸時代のころから花見が庶民に広がったようですが、古くから日本人は桜を愛し続けてきたかと思います。
東京では桜の名所が約13ヶ所もあって、その中で私が思う花見に最高な場所を3つ上げると、上野公園、千鳥ヶ淵公園、隅田公園です。
私も桜にはいい想い出が沢山あって、出会いや別れの季節に咲く花は人を優しくしてくれる素晴らしい花だと思います。(文:バタヤン)
18・03・2008 「絵本と木」

ワタシは十代の後半まで、ほとんど本を読まない子供でした。


ところが、急に本の魅力に取り付かれ、大学生の時は3日に一冊のペースで本を読むようになりました。
本は最高に好きです。
旅をしながら、野外にテントを張り、そのテントの中で寝袋に包まりながら本を読むのが至福のひと時でした。
これってアウトドア派なんだかインドア派なんだか分かりませんね。
 
愛娘が生まれ、愛娘にはケチらずに本をたくさん買ってあげようと思っています。
おもちゃはめったに買ってあげないけど…。
まだ四歳なので、絵本を買ってあげています。
絵本って結構高いんですよね〜。、
どうせ買うならやっぱり木に関するお話が載っている絵本を選んでしまいます。
先日買ってきたのは佐野洋子さんの「おぼえていろよ おおきな木」です。

あるおじさんの家の近くに、おおきな木があり、その木のせいで春夏秋冬いろんな迷惑なことがあるので、おじさんはついにその木を伐ってしまいます。
ところがおおきな木がなくなってみると、いままで迷惑だと思っていたことが、喜びを与えてくれていたんだってことに気付くのです。
急に寂しくなったおじさんは切り株に抱きつきながら泣き続けました。
ふと見ると切り株から小さな芽が出ていました。
おじさんはその芽を大事に育てることにしました…とさ。
 
いい話じゃありませんか。
それにしても、木に関することが書いてある絵本って、世の中にどのくらいあるのでしょうか。
ざっとアマゾンで調べてみたら、あるわあるわ。
購入予定リストをつくったので、当店サイトに紹介ページをつくってみました。
「買える木の絵本」
この他に、おススメの木に関することが載っている絵本をご存知でしたらお知らせください。(文:木材バカ四代)
12・03・2008 「MDF」

私は佐久間木材に入社して、はやくも8ヶ月経ちました。

いままで木材と全く無縁のレンタルビデオチェーン店に勤務していたので、佐久間木材に入社してこの8ヶ月は、自分の中で木材という新たな商材の発見ばかりでした。
その自分の新たな発見の中で、特にお気に入りなのが当店“エコモク”でも大人気の“MDF”です。
MDFという木質素材は、木材チップを細かく裁断し、繊維状にした素材に、接着剤として合成樹脂を加えて板状にしたもので、分かりやすくいうと、紙が厚くなって木材みたいに見えるものと言えます。
湿気に弱いという欠点がありますが、

 1 表面が平滑で加工しやすい
 2 癖がなく均一的な素材で加工しやすい

 3 厚さが2.5mmから30mmまでたくさんある
 4 値段が非常にお手頃な価格

などといった良い点がたくさんあり、沢山のお客様に好評頂いております。
いまワタクシが、個人的にMDFを使って工作を考えているのが、
 
 1 お気に入りの大事な靴をしまう木箱
 2 家に沢山あるヌイグルミ台
 3 今度購入予定のテレビの大きさにあったテレビ台
 
などなどです。
みなさんもMDFを使ってオリジナルで作ってみませんか?(文:くりすけ)

05・03・2008 「こだまの写真」

先月、私は屋久島で撮った屋久杉の写真をいただきました。

屋久杉はものすごいラッキーで縁起が良いそうです。
数々撮った写真の中で、一枚だけ偶然に木の妖精「木霊」が写っていたそうです(偶然?必然?)。
幸せのお裾分けに、この写真を御紹介します。
私は友達に送ったり身近な人に見せたりして何日も盛り上がることが出来ました(笑)。
私も嬉しく幸福な気持ちになる事が出来ましたね。
そして、この写真を見て杉の木に親近感を持ちました。
写真を見せた人に、屋久島の杉には樹齢2000年以上の大木があるそうだよと言われ、私は感動しました。

すごいな〜、寿命が長いなぁと驚きもしました。
私は何回生まれ変わっていることでしょう?
しかしそんな杉の木にも寿命はありますよね。
寿命を迎えた木は上手に伐ってあげて、木材として素晴らしく活かしてあげてはいかがでしょうか?
そしてまた沢山の木を植えていけば資源が循環する。
地球の為、動物や人間の為にもなることですから・・・。(文:菊ちゃん)

27・02・2008 「まだまだ火の用心」

先日、お隣韓国で国宝の南大門が放火によって全焼した事は、ニュースなどで知られていますね。

南大門は1938年に建築された李朝建築の代表作で、使用木材はすべて韓国産松です。
以前に補修した時は、楼閣の柱が最大の物で長さ3m直径58cm程もあり、部材は金剛松と言う韓国産松で、樹齢80〜250年ほどだったそうです。
今回の全焼により、韓国政府は3年以内の修復を目指していますが、修復のカギは使用する松にあるようで、修復にあてる松を手当てするのを不可能と見ていて、代替材は北米松が有力だそうです。
我が日本にも国宝建築物が数々ありますが、万が一消失し、復元しようにも、それを建てる国産木材が既に無い事は明白です。
代替材を使い建替えしても、やはり其れは復元であり新しい建て物になってしまうのでは…。
まだまだ、乾燥した日々が続きます、改めまして「火のよ〜じん」(COMBAT)
20・02・2008 「カゼと花粉症」

みなさんカゼをひいていませんか。

暖冬だと言われていたハズですが、この冬は寒く感じます。
私はカゼの予防にウガイなどをして注意していましたが、油断していました。
見事にカゼにやられました。
毎日、セキとノドの痛みと鼻水との闘いです。
今の時期にカゼをひいていると大変です。
もうすぐ花粉の季節がくるからです。
 
毎年恒例の花粉ですが、私は主にスギ花粉のアレルギー持ちです。
私共、材木家では杉材を扱っていますので、花粉のことは気になります。
材木家で働く者が花粉症なんて情けないです。
カゼと花粉症のWパンチとなれば、毎日がつらくて大変な騒ぎになります。
花粉症を多少なり、抑えたり和らげる薬はありますが・・・、花粉症がピタリと治る薬をどなたか発明してください。

切実なお願いです。
体にやさしい安価なものをお願いします。
花粉症で困っている人、私もですが待ち望んでいます。
これだけ世間を騒がせて、そして肩身の狭い思いをしている杉も待っています。
その薬があれば、杉の木は花粉を堂々と飛ばせることができます。
花粉が多量に出るということは、杉が元気ということです。
杉の木も大きな丸太に育つということです。
それは、材木家にとって良い材料をお客さまへご提供できるということです。
カゼと花粉症のWパンチでお困りの方、みなさんガンバッテください。
私もガンバリます。(文:イマイちゃん)

13・02・2008 「100%メイドインジャパン」

お蔭様で当サイト『エコモク』に関するお問い合わせを、毎日たくさん頂いております。

設計事務所の方から工務店さん、一般の方まで大変幅広い方面よりお問い合わせを頂いており、大変ありがたく思っております。
その中に、たまに次のようなお問い合わせが…。
「庭の木を切ったのだけれど、処理してもらえないだろうか?」あるいは、「裏庭の木を切ったのだけれど、ゴミに出すのはもったいないから引き取ってもらえないだろうか?」と。
非常に申し訳ないのですが、原木を買ったり木を処理したりといったことは承っておらず、こういったお問い合わせは現在お断りしております。
しかし、せっかく「ゴミに出すくらいなら有効活用してもらいたい」とご連絡をいただいているのも事実。
そこでこんな再利用をご提案いたします。
 
北欧や北海道のアイヌの方たちに伝わる技術に、切ったばかりの丸太をすぐに削りだして食器や丸太舟、家具を作るという技法があるそうです。
アイヌの人たちはこれをニマ(“食器”というの意味のアイヌ語)と呼び、この技術の利点は木が乾燥しても割れにくいことだとか。
このニマ工法をつかって、オリジナルの食器を作るのです!
ただ単にゴミに出したり燃やしたりするよりも、手間や時間が確かにかかるでしょう。
でも昨今、再生紙や和牛、お菓子なんかで偽装が騒がれましたよね。

ご自宅の木を使った食器なら、間違いなく“国産”ですよ。
さらに、ご自身やご家族が使うものなんですから、品質や安全にも気を配ったものになるでしょうし、何より愛着がわくのではないでしょうか?
プロの作った外食もいいですけど、自分で作った料理も美味しいのと同じ道理です。
お庭の木を切られたのなら、「ニマ工法での食器作り」に挑戦してみてはいかがでしょうか。 (文:ドサンコ)

06・02・2008 「切り株」

我が家の近くには、緑化生産地区が何箇所もあります。

そのためか?古く腐りかけた切り株がそこら辺にゴロゴロと転がっていたりします。
なぜだかいつも、切株を見かけると小学生の頃の夏休みを思い出してしまいます。
親の実家が福島の山の麓にありまして、朝早く起きてカブトムシやクワガタを捕りにいき、疲れて休憩する時に、よく切り株に座って休んでいたので、その光景が浮かんでくるのです。
もしかして、その頃から木に携わっていく運命だったのかも?そんな事はないか(笑)
子供の頃、切り株は木を切った後としか思っていませんでしたが、皆さん知っていますか?
切り株が何故できるのか…。

それは、山で木を伐採する時に根元から切り取ると運び出すさいに、根元部分は八の字に広がっているために、木を積み重ねていくと隙間がかなり、できてしまい積載量が減ってしまうのと、製材する時に結局は無駄な部分として切り落とされてしまうからなのです。
我が家の近くにある古く腐りかけた切り株も、もしかしたら無駄な部分として捨てられているのかな〜なんて考えると悲しくなります。
加工して椅子などの商品として利用してもらいたかったと思ってしまいます。
古い切り株のように私自身もいつのまにか会社の中で古株になってきていますから、無駄な部分として切り捨てられないようにしなくては…(文:兄貴6)

30・01・2008 「賞状」

私の息子が少年サッカーチームに所属していて、毎週末一緒に動き回って親子のコミュニケーションを楽しんでいるのですが、最近の冠の付いたサッカー大会に参加した時のことです。

その大会の優勝の賞状が桧の板に文字が彫りこまれたもので驚きました。
なぜ賞状が木で作られているかというと、その大会の冠のスポンサーが地元では有名な住宅販売会社だったからなのです。
自分は興味津々で主催した会社の担当の方に「どこ産の桧ですか?」などサッカーそっちのけで話を聞いたら尾州の桧で当社で使っているとの事でした。
A4版の無地の一枚板なのでおよそこれくらいするだろうなぁなどと、よこしまな事を思いつつ会社の宣伝にはナイスアイディアだなと感心しました。
残念ながら我がチームは白熱した好ゲームをしていたのですが、その桧の賞状を手にすることは出来ませんでした。
うーん悔しいぃぃぃぃ〜(文:ゴン)

23・01・2008 「リサイクル」

最近、再生紙年賀はがきの偽装問題が新聞を賑わしている。

最初は一社だけの問題かと思ったら、業界全体のほとんどの再生紙の配合率が偽装されているとか。
再生紙の古紙の割合を増やすと、色やしみが出てしまうという。
また、求める品質によっては再利用のため薬品や燃料もたくさん使用し、環境にかえって悪くなる。
パルプという森林資源のおかげで、環境重視(リサイクル)をうたい文句にしてきた製紙業界も正直に配合率を公表すべきだと思う。
以前、名刺屋さんに聞いた話ですが、「役所に出す名刺は再生紙でないと受取らないから、コストの安い非再生紙に『再生紙』と印刷して」という注文があったそうです。
偽装を頼むお客さんに問題があると思いますが、そこまで求めるお役所も如何かなと当時は思いました。
食品から発覚した昨年の偽装問題は耐火材、鉄筋不足、再生紙、その前は耐震設計と、とどまるところを知らない。
企業モラルが前提ではあるが、リサイクルにはコストが掛かるということを理解して我々も環境問題を再度考える時だと思う。(文:Akio)

16・01・2008 「しらかばそば」

それは、昨年末に北海道は十勝にある合板メーカーさんに表敬訪問に行った時のことです。

その日は、そんなに雪が多くは降らないこの地方に、この冬初めての積雪があった後で、空港の外に出るとそこは当たり一面まさに白銀の世界となっておりました。
迎えに来ていただいた車に乗り、走り出してまもなく「昼飯食べて行きましょう!」ということになり、畑のど真ん中にポツリとあった「そばや」さんに入りました。
メニューを見ていると「しらかばそば」なるものが、載っていました。
「???」なんじゃこれは?しらかばの削ったものでも上にのっかっているのか?などと、アホなことを考えていたら、脇に詳しく説明されたファイルがありまして、そこには、水ではなく「しらかばの樹液」を使って打ったそばのこととありました。
ほぉ〜じゃ、それ頼もうかなと思ったら、4月〜5月の期間限定とのこと。
なんでも、樹液は雪が溶け始める4月頃の数週間しかとれないそうだ。
非常に残念だったが、やむなく天ぷらそばを注文し待っている間に更にファイルの説明を読んで見ると、「春から夏にかけて成長するための養分を自ら吸い上げる」とあり、その成分は「ブドウ糖、果糖、カルシウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛」など体に必要なミネラル分を多く含むとありました。
そのお味は、水より多少トロっとした感じでほんのりとした甘みがあるとか。
旨み成分であるアミノ酸が豊富な為、沸かしてお茶やコーヒーなど入れてみても非常においしくいただけるそうで、店内でも瓶詰めされた樹液が売られていました。
中国やロシアなどでは、古くから漢方薬とされていたとかで、最近は日本でも化粧水などに使われ始めたり、いろいろな食品に利用しようと研究されているそうです。
しかし、「しらかばそば」を食べられるのは、「日本ではここだけ!」だとデカデカと書いてありました!
また採取方法は、地面から1メートル位の高さの位置に穴を開けると、ジワジワと樹液がしみ出てくるそうで、ホースを差し込み一昼夜かけて貯めていくそうです。
それでも、シラカバが吸い上げる水分のほんの一部分を分けてもらっているだけだそうで、樹木には全く影響がないそうで、樹木にとってホントに必要なある時期になると、ピタリと止まってしまうんだとか・・・
しっかりしてるなぁ〜シラカバく〜んって感じですね!
そういうワタシもメーカーさんに、「今度は春に来ま〜す!」
と言い残し、北の大地をあとにしたのでありました。(文:正さん)

11・01・2008 「祈願」

新年よりたくさんのご注文をいただいております。

ありがとうございます。
今年も快調にがんばっていきたいと思っています。
とっとっところが!
MDFや合板のサイズカットを担当してもらっている職人さんが入院してしまいました。
カットの精度はピカイチの凄腕職人さんなので困りました。
今は他社さんでカットをお願いしてなんとかしのいでいる状況です。
早く回復して復帰されることを切に願っています。
「がんばってください!毎日鳥越神社でお祈りしていますから、安心して治療してくださいね。」
心から、ご無事をお祈りしています。(文:木材バカ四代)