1. ホーム
  2. コラムバックナンバー2019
コラムバックナンバー 弊社の社員が木材についての記事を書いてまいります

第823話 「材木屋の大掃除」    
第821話 「太平山と台風被害」 第822話 「柿の木」
第819話 「熱海の大楠」 第820話 「木と飲みもの」
第817話 「首里城炎上」 第818話 「首里城炎上その2」
第815話 「コールタールと木造住宅」 第816話 「新社屋完成その2」
第813話 「奈良大和四寺みほとけ」 第814話 「台風と薪割り」
第811話 「合板の再利用」 第812話 「リグニンと石炭」
第809話 「相場表作成」 第810話 「広葉樹の苦労」
第808話 「ラミネイティッドストランドランバー」 第809話 「祝!新社屋完成」
第806話 「なでおかめ」 第807話 「新中学新校舎」
第804話 「神農」 第805話 「溢れる荷物」
第802話 「アッシュの幅はぎ材」 第803話 「割り箸賛成」
第800話 「ラワン合板と言っても…」 第801話 「ああ無垢材」
第798話 「幸せの木の花が咲いた」 第799話 「ラスト手形」
第796話 「木を食べる」 第797話 「循環型生活を目指して」
第794話 「ヒノキでサッパリ」 第795話 「都内に藁葺屋根」
第792話 「吉永小百合よ永遠に」 第793話 「金額の伝え方」
第790話 「試作品万歳」 第791話 「熊本城とノートルダム大聖堂」
第788話 「寒緋桜」 第789話 「改元と乾門」
第786話 「花粉の技術の力で」 第787話 「見慣れた材」
第784話 「ありがとう新木場駅」 第785話 「梅の花が増えてきた」
第782話 「職人の道具」 第783話 「実験、木は水に浮くか沈むか」
第780話 「木製食器」 第781話 「地震とダイニングテーブル」
第778話 「優雅な暮らし」 第779話 「合板とオリンピックと」
第776話 「祝2連覇」 第777話 「富士山初詣」

23.12.2019「材木屋の大掃除」
毎年恒例の大掃除が先日ありました。
幸い今年はそれほど寒くなかったのですが、それでもちょっと億劫な毎年のこの時期です。
うちの倉庫は比較的普段からキレイにしているほうだと思うのですが、木材倉庫なので木屑やホコリが溜まりがち。
狭い倉庫でフォークリフトを操っているので、タイヤのカスや排気ガスも溜まります。
社員のみんながホコリまみれになりながら掃除してくれます。
有難いです。
ちなみにこの時期は当店のオガクズが結構売れます。
吸水性が高くてお掃除に便利なのです。

木材はサイズが様々で、一本一枚のサイズが大きいので、結構な広さの倉庫が必要です。
さらに比較的単価が安いので、うちの倉庫全体でも数千万円分しかありません。
そうは言っても数千万円。
そのため、新規参入の少ない業界です。
いや、斜陽産業だからというのが主な理由でしょうが…(泣)。
それでも毎年がんばっています、佐久間木材。
来年は創業115年。
いい会社にしたいと思っています。
少しずつでもいい会社に向かって歩み続けていきます。
一生懸命掃除してくれる社員を見ながら、決意を新たにした大掃除の日でした。
さあ、お風呂に入ってから忘年会に行ってきます。(文:木材バカ四代)
16.12.2019「柿の木」
先日、ある会社に営業で訪問した時に、訪問先の社長から自宅で採れた柿をいただきました。
毎年この時期に訪問すると、毎年恒例といっていいほどいただいています。
柿は特に四季を感じさせてくれる食べ物ですよね。
今年も美味しくいただきました。
その柿の木は数十年前、娘さんが生まれたときに自宅の庭に柿の苗木を記念に植えたそうです。
なぜ記念樹を柿に選んだのかと尋ねたら、その社長は「何となく」とおっしゃってました(笑)。
でも毎年柿の実がなるときに植えた時のことを思い出しますし、とても良いことだと思います。
数年前に埼玉に引っ越してきて気になったことのひとつが、庭に柿の木が植えてある人がとても多いことです、
そして割と柿の実は取らずに残したまま…。
やはり枝が折れやすい木ですし、木に登って柿の実を取るのは難しいのでしょうか?
ちなみに私も木登りは苦手です…。
柿の木を調べてみたら、柿の木はとても耐寒性が強く、放置しても育ちやすい木だそうです。
また「桃栗三年柿八年」という何事にも成就するには長い年月がかかるという意味の諺がありますが、実際のところ環境が良ければ、柿の木は八年どころか四年で実を結ぶそうです。
これは広い庭があったらちょっと植えてみたくなる木ですね。
木材としての柿は乾燥がしづらくまた反りや割れなどを起こしやすく、非常に歩留まりの悪い材ですので、あまり使われていません。
木材としての柿を見るのはまず難しいと思います。
柿は栄養もたっぷりですしやはり食用樹。
来年も訪問して、また美味しい柿をいただくのが今から楽しみです。(文:くりすけ)
09.12.2019「太平山と台風被害」
連休、友人がススメてくれた栃木県の太平山に行きました。
台風の後ということと、友人が忙しくて「下調べしていないからね」なんて聞いて嫌な予感はしましたが、ゆっくり行こうと、まずは大中寺に向かいました。
ぶどう農園を通って紫陽花が有名なお寺に着いた後、見晴らしの良い謙信平へ行こうとするも…
嫌な予感が的中!
お寺の脇の急坂を通り、山頂へ向かうも足場が悪くて登れません。
ルートを舗装された道に変更しましたが、倒木と落石のため通行止めで行けません。
平地に戻り、栃木名物の焼きそば屋(じゃがいも入りの黒い太麺)で休んで、お店の御夫婦に目的地に行くルートの相談をしました。
台風19号の影響で、この周辺も被害があったそうです。
住民が少なく報道もされずボランティアの方は来なくて、親類同士で片付けてやっと落ちついたとのことを伺いました。
お聞きしたルートで見晴らしの良い謙信平まで着きましたが、途中の道は陥没し立ち入り禁止の場所がありました。
倒木箇所も多くて歩いて登る人は私たち以外には居ませんでした。
観光客が多く利用する山から修復するそうで、しばらくそのままになりそうです。
毎年スーパー台風が来たら、山は荒れて、修復してもまた荒れてしまいます。
自然災害で被害にあった人や安心できるところに政治資金を使って欲しいね等と友人と話しながら謙信平に着きました。
関東平野が見渡せて、お茶屋も並んでいます。
晴れていたらスカイツリーや富士山が見えるようです。
ゆっくりと景色を楽しみながらお茶できますし、歩かずにバスで行くこともできたみたいです。(文:山ちゃん)
02.12.2019「木と飲みもの」
木にはさまざまな利用方法があります。
木を飲み物として使う、というのも古くて新しい利用方法かもしれません。
昨年、木材そのものをお酒の原料にするというニュースリリースが森林総研からでていました。
これは木の樽を使って、木の匂いをお酒につけるというものではなく、木材そのものを原料としたお酒の研究でした。
ここまで凄い技術では無くても、人間は木を飲み物として利用してきました。
例えば、白樺の樹液です。
最近、漫画『ゴールデンカムイ』のなかでも紹介されていましたが、白樺の樹液は飲めるのです。
日本(北海道)やロシア、フィンランドでも親しまれているのだとか。
ただ、取れる時期は、新芽の芽吹きはじめる早春の一ヶ月弱しかないのだそうです。
北海道で言えば残雪の残る4月。
これを過ぎてしまうと、樹液が出てこなかったり、濁っていて飲めなくなってしまうようです。
味はほんのりと甘くとても飲みやすく、糖分の他にもミネラルも豊富なのだとか。
ネットでも販売しているそうなので、自分も飲んでみたいです。(文:ドサンコ)

参考文献
世界大百科事典 平凡社
メシ通
上川総合振興局
25.11.2019「熱海の大楠」
熱海に行った際に来宮神社の日本最樹齢で国指定記念物の楠の木を見てきました。
神社の神木でもあり、樹齢は2000年以上で幹は太く圧巻でした。
枝からは青々とした葉が沢山茂っていて、元気さを感じパワーを貰った気分に。
西暦より長く生きてきた木!
人間の言葉を喋れたら何を語るのだろうと思ってしまいました。
日本の歴史を長く見てきた生き証人ですからね。
色々な話を聞けて面白いだろうと妄想妄想。
屋久杉はこの倍の樹齢4000年以上と言われています。
どんな世界にも上には上がいるものです。
世界最高樹齢はオウシュウトウヒといい、何と9000年以上だそうです。
驚きますが、異次元の世界ではないかと感じます。
他の樹齢数千年の木は大木となりますが、この木は世界一でありながら細くて、4mぐらいしかないのです。
幹ではなく根がすごく、クローンシステムになっているそうです。
茎が枯れると新たに根から新しい茎がでてくるそうです。
神秘的な木です。
世界最高樹齢の木を見に行きたい。
と言いつつも海外に行くのが嫌いな自分です…。(文:兄貴6)
18.11.2019「首里城炎上その2」
今年4月のノートルダム大聖堂に続き、人類の宝である文化遺産の沖縄の首里城が火事によって消失してしまいました。
火事の映像はかなりショッキングで、胸が張り裂ける思いがしました。
埼玉県民でもこれだけの思いがするのですから、沖縄の人の気持ちは計り知れないものがあります。
私は3年前に旅行で首里城を訪れたことがあり、その時は雨が降っていたのですが「唐破風」と呼ばれている飾り屋根の彫刻のかっこよさや、写真にある冠の豪華さに感動したのを思い出しました。
ご存知の通り首里城は太平洋戦争の戦火で消失していて、復元の工事が全て完成したのは今年のことです。
復元には国内の木材では間に合わず、輸出を禁止している台湾ヒノキを特別な許可を頂き調達したそうです。
(そういえば、以前台湾ヒノキをお売りしたことがあったことを思い出しました。)
また、首里城の特徴である赤瓦を焼くのにも10年の歳月を要したそうです。
今回の炎上による復元には、そうした資材の調達や職人さんの問題など、かなり高いハードルだとは思います。
でも、沖縄だけではなく、できれば国を挙げて成し遂げてもらいたいです。(文:ゴン)
11.11.2019「首里城炎上」
10月31日早朝、いつものようにテレビをつけると、燃え上がる建物を映していました。
ここ数年、毎年のように見に行っていた沖縄の首里城の火災現場です。
崩れ落ちる骨組みを見て、それまでコンクリートだと思っていた首里城は木造建築だったと今更ながら知りました。
色々な悪条件が重なっての炎上かと思いますが、木造建築があんなにも火に弱いとは、ショックです。
以前このコラムの648話にも書きましたが、沖縄の歴史を背負った城であり、沖縄県人の誇りの城だと思います。
早朝のテレビに映っていた、鼻ピアスをした若い女性の涙が印象的でした。
早々に再建の話が出てきていますが、資金は集まっても資材が集まるか不安です。
長さ10m太さ1.5mの柱が100本以上必要だとか…。
前回は国内で調達できず、台湾桧を使用したそうですが、現在台湾桧は輸出禁止です。
NHKのプロジェクトXで放送した、赤瓦を施工する地元の職人さんは20人足らずとか…。
非常に困難な再建ですが、沖縄県民に寄り添い、日本全国、近隣諸国の英知を集めて取り組んでいただきたいです。(文:Akio)
05.11.2019「新社屋完成その2」
と、言いましてもそれはやはり弊社ではありません。
前回は震災から復活途中の福島県のF氏のお話でしたが、今回は日頃から抜型用合板で大変お世話になり、また個人的にもいろいろ親しくさせていただいております新潟県のYさんのところのお話です。
数年前から、「もっと広いところに移りたいんですよね」と言っていたYさん。
昨年末突然、「いい物件が見つかったんですよ」と連絡いただきまして、年が明けてお邪魔してみたら、「決めました」と一言。
「内装工事をいろいろして、半年後には引っ越します」と言っておられました。
仕事においても、決断力と行動力に優れた方ですが、そのスピード感はやはりさすがです。
地方といえども、やはり大工さん不足で少し遅れましたが、このたび無事完成したのです。
早速社内をぐるりとまわらせてもらうと、展示会かと思うほどのたくさんの機械。
さらにその後ろの壁と天井一面にシナ合板とシナ穴あき合板の大群が!
実は遡ること3ヶ月「普通のシナ合板とシナの穴あき合板が欲しいんですけど」とYさん。「あいよ、何に使うの?」と私。
「新工場の壁にアクセントつけようかと思って」とYさん。
「なるほど、そりゃいいね」というやり取りがあり、シナ合板と穴あき合板を供給させていただいたのですが、こうして辺り一面にシナ合板に囲まれると実に爽快です。
見た目も美しくキレイでしたが、さらにもっと驚いたのはその吸音力です。
事務所にいたときあまりに静かだったので、機械はもう止まっていると思っていたのですが、扉を開けるとしっかり動いていたのです。
さらにその奥からは、なんと「トン・トン・トン」と木槌の音が鳴り響いていたのです。
販売はしていてもその有効性を確認したことはなかった私は、初めてこの穴あき合板の実力を実感することが出来ました。
今ままでは民家に囲まれていて気を遣いながら仕事をされていたYさんですが、これなら全くそんな心配無用。
Yさん、じゃんじゃん稼いで、また飲みに連れていってくださいね!(文:正さん)
28.10.2019「コールタールと木造住宅」
佐久島という小さな島がにあります。
私の苗字、佐久間の佐久が同じなので勝手に親近感を覚えていました。
さらに、妻の実家に近い三河湾にあるので縁を感じ、10年前に一人ぶらっと訪れました。
車はほとんど走っておらず、信号機もなく、細い路地が入り組んでいて、静かな落ち着く島でした。
なんだか寅さんの映画の舞台に出てきそうな、日本の良き故郷といった感じです。
平屋の木造住宅はコールタールが塗られ、黒壁の家々が多く残っています。
「三河湾の黒真珠」なんて呼ばれているそうです。
コールタールとは石炭を乾留する過程でできるもので、ドロッとした黒い液体です。
防錆・防腐のための船の塗料を家にも流用し、潮害やシロアリなどの害虫から家を守る工夫として使われていました。
佐久島の中には築100年を超える大葉邸もあります。
しかも、そのうち50年は空き家だそうです。
コールタール恐るべしです。

先日、10年ぶりに訪れる機会があり、再び一人で行ってきました。
基本的にはあまり変わっていなくてホッとしました。
でも、「三河・佐久島アートプラン21」というプロジェクトによって、「アートに出会える島」として島の活性化を行ってきたそうです。
島の所々にアートがあります。 それはそれでとても素敵なのですが、観光客向けにレンタサイクルできるようになっていて、スタンプラリーできるようになっていたり…。
今流行りのタピオカミルクティーやかき氷を食べられるショップが、洋楽をガンガン流していたりするようになってしまいました。 ちょっと残念。
でもまた訪れたいと思っています。(文:木材バカ四代)
21.10.2019「台風と薪割り」
先日日本各地を襲った台風19号。
被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
報道されていた神奈川県相模原市緑区に、私がお世話になっている方のご自宅兼仕事場があります。
その敷地とはもともとキャンプ場だった場所なのですが、ご高齢にもかかわらず、ご主人がロッジやバーベキュー場をつくっています。
後々は喫茶店もつくっちゃうそうです。
建築材料となる木材は、廃材を再利用したり、同じ敷地内に生えている杉などを伐りだして使用しています。
また間伐を兼ねて、建築に使えないような細くて若い杉の木を伐り、生活で使う薪に使ったりしています。
私が遊びにいくと大体薪割りをやらしてもらいます。
その間伐がよかったのか、今回の台風では建物には直接ダメージがなく、報道されていた緑区のがけ崩れは直接敷地内には被害がないようでした。
今回の倒木等の報道をみて、改めて森林保全の大事さを痛感しました。
良い森を作ることによってがけ崩れなどを防ぐこともできます。
私もまたここで薪割りなどをして少しは貢献したいと思っています。(文:くりすけ)
15.10.2019「奈良大和四寺みほとけ」
先月、奈良四寺の仏像展へ最終日に行ってきました。
普段目にしない板光背を見ることができました。
光背とは、仏の体から発せられる光を形にしたもので、一般的には光背の周りの部分に文様を彫り出したり小さな仏を取り付けたりします。
板光背とは、平らな1枚あるいは数枚の木の板で作られた光背に絵具や墨で文様を描いたもの。
大きな板に描かれた華麗な彩りが仏像を飾り立てます。
平安時代前期(9世紀〜10世紀)に作られたものが多く、特に奈良県の寺院に集中して伝わっています。
絵画表現が色彩豊かで唐草模様が水流のように躍動感と迫力ありました。
木の状態がとても良く、反らずに真直ぐで顔料もきれいに残っていてカラフルでした。

もう1点衣文について。
衣文は仏像が着る衣のひだ・皺のことです。
衣文の特徴から仏像がいつ作られたか知ることができ、今回2タイプの衣文を知りました。
難波式衣文・・・細く鋭い線と太い線を交互に彫って衣文を表現。
漣波式衣文・・・浅い線を細かく刻んだり、水面で絶え間なく打ち寄せる漣のような線が仏像の体の抑揚を効果的に表現。

実は山田五郎氏の「ぶらぶら美術・博物館」という番組を見て、板光背と衣文の説明を聞いたので詳しく知った訳でした。
展示開始には、いとうせいこうと、みうらじゅんのトークショーがあり、参加したかったですっ!(文:山ちゃん)
07.10.2019「リグニンと石炭」
国立研究開発法人の産業時術総合研究所が、リグニンのほぼ無い木質材料を開発しました。
まずリグニンとはなんぞや?と思われたことでしょう。
リグニンとは、木を構成しているセルロースやヘミセルロースといった食物繊維が固まるのに必要な物質です。
植物が植物としてあるのに必要な物質なのですが、ただこれがあると、木材をバイオマス燃料として使用するのにとても難儀なことになるのです。
なぜならば、木材をバイオマス燃料として使用するためには、分解をしなければなりませんが、その分解をリグニンは阻害してしまうからです。
そのため、バイオマス燃料として木材をつかうためには、大量のエネルギーや化学薬品が必要になってしまうのです。
今回の研究によって、そのエネルギーと化学薬品をそれほど使わなくてもよくなくなるかもしれません。
ちなみに、いまから3億5920万年前から2億9900万年前までの地球の時期は、石炭紀とよばれています。
この時代、地球上にはリグニンを分解する菌がいなかったため、いまからは想像がしづらいほど巨大な木、特にシダ植物が地球を覆っていたそうです。
どれほど巨大だったかというと、標準的なもので20〜30メートルの高さがありました。
巨大な木が腐らずにそこら中にあったため、酸素の濃度も現在よりも濃く、植物もそうですが昆虫も巨大だったのです。
なお、皆さんおなじみのゴキブリもこの時代に生まれたのだとか。
ホモサピエンスが20万年前くらいに発生したらしいので、ゴキブリ先輩は大先輩ですね。
のちにリグニンを分解する菌が生まれることなどにより、巨大シダ植物は徐々に腐り倒れていきました。
そしてこの時代に生えていた植物を主な要素として、石炭が形成されることになったのです。
石炭がいまでもたくさん埋蔵量があることを考えると、この時代どれほどのシダ植物が地球に生えていたのか、想像もできません。(文:ドサンコ)

参考
産業技術総合研究所
平凡社 大百科事典
30.09.2019「合板の再利用」
あるお客さんで印刷機を導入しています。
写真は抜型を作る際に残ってしまった端材に印刷した物です。
抜型は土台の合板の大きさが作る物により異なるので、どうしても端材がでてしまいます。
ゴミとして産廃に出すのではなく、再利用するのは素晴らしいことです。
凄く綺麗に印刷されていて驚きました。
イベント、展示会、カンバンなど需要は意外とあるそうです。
その他にも展示会のブースに使う展示用台など、合板をレーザーカットし作っていました。
コンパクトにし、持ち運びに苦労しないように考えて設計しているそうです。
また、釘やビスを使わずに組み立てたり解体するのも簡単にできるように工夫しています。
ただ数量の多い物には不向きな印刷機なので、対応が難しいそうです。
イベントや展示会のブース作りには今後も多くの需要があるのではないでしょうか。
その印刷機は弊社の社長も取り入れようと思っていた印刷機です。
改めて導入を考えても良いのではと、個人的には思いました。(文:兄貴6)
24.09.2019「広葉樹の苦労」
先日、東京広葉樹同業組合の会合に参加させていただきました。
今更広葉樹とは?の説明は必要ないと思いますが、広葉樹は読んで字の如く葉っぱが広く平たい樹のことで、サクラやブナなどがあります。
さて、今回参加したのは東京の広葉樹業界の歴史について広葉樹協会の相談役の方の講演があるとの事で興味深く聞いてきました。
広葉樹業界の歴史は戦前の統制経済(政府管轄)下おける木材統制会社が基礎になっているそうです。
その後、戦後の紆余曲折を経て昭和23年に資金調達法が解除され本格的に経済が動き出しました。
そして、昭和26年に東京広葉樹連合会が3団体にて結成されます。
その中の東京広葉樹同業組合の初代会長は弊社佐久間木材の2代目にあたる佐久間大吉であったことは誇りに思います。
そのような歴史の中で驚いたのは、外貨獲得の為に北海道産のナラやセンが輸出されていたことでした。
特に良材は輸出を優先にされたため国内向けにはなかなか良材を集められなかったそうです。
その後は南洋材の輸入が増えましたが、現在は様々な理由で現在に至るわけです。
先人の先輩方のご苦労話が聞けてさらに広葉樹への愛着が湧いた夜でした。(文:ゴン)
17.09.2019「相場表作成」
材料の値段を調べる時、当店で在庫している商品ならば仕入単価はもちろん分かりますが、お取り寄せ商品の場合は仕入先に単価を問い合せすることになります。
お互い手間がかかるので、木材業界の組合であらかじめ相場表を作成して組合員に配布しています。
私もその相場表作成メンバーです。
現在と数年前の相場表と比べると、商品ラインナップが変わってきています。
工法の変化や製材工場の廃業等で流通が変わってきたからです。
例えば、以前は木造住宅の二階根太に使用された米栂の4000×105×45は、根太の上に敷く合板が厚くなり強度が増したので、使用されなくなりました。
その為、北米の製材工場が生産をやめ、入荷しなくなり相場表から消しました。
また、杉のラス下1800×90×9は秋田の製材工場の廃業が相次ぎ、問屋さんによっては販売中止になっています。
(この商品も本来の壁下地材から簡易梱包材としての用途に変わってきています。)
新木場の問屋さんの中には、仕入れ先の国内製材工場がここ数年で十社以上も廃業したそうです。
この先、下地材を中心に入手しづらくなるかもしれませんが、代替え品を提案して皆様にご不便をおかけしないようにしていきたいと思います。(文:Akio)
09.09.2019「祝!新社屋完成」     
と、言いましてもそれは弊社ではありません。

まもなくあれから8年半になります。
これは、私と同期入社で若い頃数年を共に過ごしたF氏のお話です。
彼はその後、地元福島に帰り家業である材木店を継ぎました。
ところが、あの3.11により、社屋、自宅ともに津波で流されてしまったのです。
さらに、福島第一原発からほど近いところにあったため、約6年もの長い間戻ることができなかったのです。
その地がようやく放射能の帰宅困難区域から外れると、彼はすぐに避難先からふるさとに戻り、社屋と自宅の再建に取りかかりました。
そして一昨年社屋、昨年自宅の再建を見事にやってのけたのです。
さすがは、材木店です。

行こう、行こうと思いつつもなかなか行けなかったのですが、先日ようやく顔を出すことができました。
社屋自宅共に、スギをたっぷりと使い、いかにも材木店らしいとても居心地のよい空間になっていました。
ただ残念なことに、地場産のスギは放射能の線量が高すぎて使えなかったそうです。
さらに解体した元の建物の廃材も、同じ理由でなかなか処分できなかったとも言っておられました。
それでも、ご自宅の天井にはやたらとぶっとい梁が存在感を示しておりました。
聞いてみると、津波で流された自宅で使われていた梁を再利用したそうです。
「そうだよね、これだけ立派な梁だもんね。残さない手はないよ、いいよね〜」と私。
「まあな」
「だけど、まだ町の人口が以前の一割にも満たないんだよ。お先真っ暗だよ」とF氏。
ですが、震災直後「必ず地元で再建する」と、力強く話していたF氏。
大丈夫だ、君ならやれる、オレは信じてるぞ!(文:正さん)
02.09.2019「ラミネイティッドストランドランバー」
9月になりましたね。
夏ももうすぐ終わりです。
さて、エコモクや@合板の各商品は、私が惚れ込んで選んだ物たちですが、サイズ的に難しいな…ということでリストから漏れてしまったものがいくつかあります。
でも、リスト入りした物もあります。
その一つがLSLです。
厚みは38ミリ。
幅1219ミリ*長さ4877ミリ。
大きすぎるので売りにくい商品ですが、そのサイズもまた魅力です。
とても一人では持てません。
二人で持つのも大変です。
このサイズのまま、運送会社に運んでもらうことはできません。
チャーター便扱いになるので、送料がすごく高くなってしまいます。
そのため、自然とあまり売れない商品になってしまいます。
ところが、たまに大量注文をいただく不思議な商品。
今回は原板15枚をカットしてお送りするというご注文。
全部で2トン近くあります。
ご希望のサイズにカットしてトラックに載せた写真です。
このLSLは、ラミネイティッド・ストランド・ランバーの頭文字です。
訳すと、薄板状の木片を集めて構成された木材。
ラスト・サマー・ランバーのお話でした。(文:木材バカ四代)
26.08.2019「新中学新校舎」
ご近所の中学校がようやく夏休み明けに開校します。
本当は4月からの開校予定でしたが、建設を請け負った業者が経営破綻してしまい、工期が遅れていました。
この中学校は総事業費82億円で鉄筋コンクリート造りの3階建てなのですが、埼玉県内の木材を廊下や図書館の本棚などに使われていて、木のぬくもりが感じられる校舎だそうです。
数年前に自分の通っていた小学校を見学しましたが、そこも廊下や壁にたくさん木材が使われていました。
学校施設に木材を入れることによって、子供たちのストレスの緩和になるといったデータや、インフルエンザの蔓延が抑制される効果があり、子供たちの健康上にも効果があるそうです。
また2010年に制定された「公共建築物における木材の利用の促進に関する法律」が大きいかもしれません。
国が半分助成してくれるそうです。

自分が学生だった頃は、校舎で木材を使っているところといえば、音楽室や体育館の有孔ボードが思い出します。
「何で、壁に沢山穴が開いているんだろう?」と当時疑問に思っていたのを思い出しました。
板の震えによる吸音と穴に音が入ることによる吸音で、低音の音に効果があるそうです。

それはさておき、この校舎を一般公開してほしいです。
どれだけふんだんに木材が使われているのか見てみたいです。(文:くりすけ)
19.08.2019「なでおかめ」
浅草の鳳神社へ行きました。
お賽銭のうえに大きな顔のおかめが配置されていました。
なでおかめ、顔の各場所によりご利益を授かると云われています。

おでこを撫でれば、賢くなる。
目を撫でれば、先見の明が効く。
鼻を撫でれば、金運がつく。
向かって右の頬を撫でれば、恋愛成就。
左の頬を撫でれば、健康に。
口を撫でれば、災いを防ぎ。
顎から時計回り撫でれば、物事が丸く収まるそうです。
鳳神社は商売繁盛の神様が祀られているので、鼻が多く撫でられ、黒い艶が出ていました。
また、恋愛成就が叶う右の頬が黒光りしていました。

木造のお面としては、かなり大きな作品です。
おでこや頬など起伏も激しく重量感があり、とても表情が豊かです。
私は…顔全体を撫でました。(文:山ちゃん)
12.08.2019「溢れる荷物」
写真は運送会社の荷捌き場です。
出荷待ちの荷物で溢れています。
そうです、お盆前は大変な物量になります。
年末前やGW前も同様です。
あまりに多くて、残荷になるケースがおこってしまいます。
つまり、到着予定日に荷物を届けられないという事故です。
納期があるお客様にとっては、仕事が止まってしまい大変なご迷惑をおかけしてしまうことになります。
このようなトラブルが発生するので、政府の方々、大型連休はなくしていただきたい。
個々人が自由に連休を取れるようにすればいいと思います。
みんな一斉に休むなんて時代遅れです。
どこも混むし、高いですし…。(文:木材バカ四代)
05.08.2019「神農」
木には、生活に密着したいろんな使い道があります。
薬として使われることは、そのなかでも大きいかもしれません。
最近は、風邪をひいて病院に行くと、さまざまな種類の漢方薬を処方されることが多いですよね。
木のなかでいえば、イチョウやナンテン、トチュウなどは、漢方薬としても有名でしょう。
このあたりは、一度服用したことがある方もおられるかもしれませんね。
杜仲茶は、一時期ブームにもなりましたし。
ちなみに中国の神話によると、漢方薬の成立には、神農という伝説上の帝王が関わっています。
彼は、牛の頭と人の体をもち、体は透明だったそうです。
身の回りにある草を一つずつ舐めていき、毒物だった場合、外から見たときに体が黒くなったのですぐにわかったのだそうです。
最終的には、あまりにたくさんの毒草を取り続けたために、中毒で亡くなってしまったのだとか。
そんな神農は、中国や日本では昔から漢方医などのあいだで信仰の対象となっています。
東京の湯島聖堂では、神農廟という祠で祀られており、毎年勤労感謝の日に、そこで「神農祭」というが行われます。(文:ドサンコ)

参考文献
世界大百科事典 平凡社
29.07.2019「割り箸賛成」
某番組で偶然、割り箸を製造しているところが映されました。
割り箸の発祥の地と言われている奈良県。
吉野杉の丸太で建築用の四角い柱が作られます。
柱を作った後の端材を利用して割り箸を作っていました。
シンプルな機械を使い、夫婦2人が手作業で製造。
1日で8000本位しか作れないそうです。
作った割り箸は目視で選別され、高級料亭用、お祝い用、一般用などに仕分けされていました。
吉野杉は高級材料だから?
割り箸が色々な用途に選別されているとは知りませんでした。
割り箸については賛否両論があります。
元々が捨てられてしまう端材を利用して作られ始めた割り箸。
この原則を守って作られている割り箸には、私は賛成派です。
お店で食事をする際も割り箸のほうが清潔感もあって良くありません?
私はお店でコップの汚れなども気になってしまうので、洗って使う箸も汚れを確認してしまいます。(文:兄貴6)
22.07.2019「アッシュの幅はぎ材」
先日マンションのリノベーションや店舗の新装を手掛けているお客様から、「集成材ではなく、無垢材で3500×800くらいの大きさのカウンターに使える材料はないか?」という相談を受けました。
無垢材でこの大きさの材料はなかなか見つけるのが難しく、なおかつ値段も高価になってしまいます。
そのため、私はエコモクで取り扱っているアッシュの幅はぎ材をお薦めしました。
幅はぎ材は長さ方向が一枚物で、幅方向のみを接着して製作された無垢に近い材料だからです。
その結果、アッシュ幅はぎ材を採用していただき受注となりました。
実際に納入した材料は、幅1010×長さ3020×厚み30の大きさで木目のきれいな材料でした。
これから加工するための木工所に納めたのですが、さすがに重くて一人では運べず、作業台に乗せるのにも一苦労でした。
現場は中目黒のカフェなので、おしゃれなカフェになったことが想像できます。
新宿や銀座界隈の店舗に無垢のカウンター等を結構納めていたことを思い出しました。
自分が納めた材料のある店舗を見られるのは楽しいです。(文:ゴン)
16.07.2019「ああ無垢材」
先日お客様よりナラの無垢材の注文をいただきました。
長さ4300mm、幅150mm、厚さ45mm。
あちこち探してみましが、ありませんでした。
長さを2150mmにしてもらい、目を揃えることで見つけることができました。
他のお客様からも、松(米松)無垢の枠材の注文をいただきました。
米松なら何とか材料は揃えられるのですが、鴨居のコバ柾を揃えるのが大変です。
(米松は割れやすい木なので、平柾の板に製材をしてある)
お客様に相談したところ、古材との組み合せなので節があっても良いし、コバ柾でなくてもよいとの事。
(材木屋の独りよがりでした)
このように、無垢材の注文がくるとドキッとします。
私が入社した頃、集合住宅の造作材は米栂が全盛でした。
(それ以前はラワン材でした)
現在は印刷シートにラッピングされた枠材が多く使用されています。
新築木造住宅の和室も減り、材木屋の目利きの出番は減りました。
新木場の問屋さんの売上も落ち、廃業や縮小するところが増えています。
外壁に木をたくさん使っている新木場の問屋会館ビルの色が変わってきました。
(296話の写真と見比べてください)
我社は変化を予測し、先に先にと進んでいきたいと思います。(文:Akio)
08.07.2019「ラワン合板と言っても…」
ラワン合板とシナ合板ラワン芯。
この2種類の違いをお分かりでしょうか?
たまにお客様から「ラワン、ラワンちょうだい」と言われることがあります。
すると私たちは「ラワン?オールラワンですか?ラワン芯でしょうか?」と聞き返すことになります。
本来、ラワン合板とは上から下まで全部ラワン。
その表裏だけがシナになっているものをシナ合板ラワン芯と言います。
ただ最近、このラワンの部分がクセモノなのです。
極端な話、ラワン=ラワン使用でなく、シナ不使用という定義に変えてもいいくらい。
ラワン部分にラワン以外のいろいろな樹種が使われていることが多々あるのです。
ラワン系と言ってしまえばそれまでですが、最近多いのが「ファルカタ」というランバーコア合板の芯にも使われている非常に軽い植林木です。
逆に非常に重い「カポール」や「アピトン」らしき真っ黒い木口を見せているモノもあったりします。
つまり、軽すぎるかめちゃくちゃ重いかでその中間がかなり少ないのです。

シナ合板ラワン芯をお使いいただく理由の一つに「そこそこの強度がある」というニーズがあるのですが、これをクリアしたものを集めるのがまた大変なのです。
仕入れるときは「山」の木口(画像部分)を見て決めたりするのですが、これが実際開けてみると、全く予想と逆だったりします。
私たちの経験値からすると、通常木口が赤黒いものは重いと判断するのですが、画像の赤と白がわかりますでしょうか?
これ、実は白のほうが重かったのです。
ほとんどは赤黒いほうが重いのですが、これにはホント、ビックリしました。
ただ、近年の木材事情を考えるとこれも板(いた)しかないことなのです(笑)。
ラワン合板、シナ合板ラワン芯をご注文の際はこの点をご了承ください。(文:正さん)
01.07.2019「ラスト手形」
やけに羽振りが良さそうなのに、何の商売をしているのかわからない人っていますね。
その人に聞いてみても、いったいどうやって収入を得ているのか理解できなかったり…。
世の中、どんどん変化していってついていけない私です。
その点、うちの商売は単純です。
木材を売っているだけです。
欲しい人に物を売って、その代金を頂戴しています。
シンプルシンプル。
代金にはいろんな種類がありますね。
現金手渡し、銀行振込、小切手、手形など。

今日はその中で、ちょっと手形のお話。
手形は、いま渡すけど現金化されるのは数か月後だよという約束の紙切れのことです。
(紙幣も政府が発行している紙切れですが…)
狭い島国で、信用で成り立ってできた日本独自の文化ともいえる手形。
とても便利ですが、危険も付きまといます。
手形に書く金額は自由に決められます。
100億円の支払だって簡単に出来ちゃいますが、記入された約束の期日に預金残高がないと、不渡りになって倒産や自己破産になりかねません。
うちの会社も支払いに自振手形を発行していました。
創業114年になりますが、いつの時点から手形を発行していたかはちょっと分かりません。
いずれにしろ長い間お世話になってきました。
その長い歴史に、今月さよならをすることになりました。
写真は私の代になってから123冊目の手形帳です。
これにて最後。
今後は現金、もしくは廻し手形にします。
そのほうがうちの会社の倒産リスクを軽減できるからです。
今まで以上に安心してうちの会社と取引していただけます。

最近の複雑化した世の中についていけてない私ですが、一方でよりシンプルで分かりやすいほうが強く生き残っていけるような気がします。
そんな会社にしていきたいと思っています。(文:木材バカ四代)
24.06.2019「幸せの木の花が咲いた」
結婚したときに記念で購入した幸せの木ことドラセナが、12年目にして初めて花を咲かせました。
てっきり観葉植物として花は咲かないと思っていましたが、調べたところ10年に1度くらいの確率で咲くことがあるそうです。
初めて見る光景でしたので、なかなかテンションが上がりました。
花は白く1週間くらい咲くのですが、独特な強烈な匂いがします。
視覚的に花が咲いたことと、嗅覚的にすごい匂いを発することで、その存在感はすごいものです。
新時代令和になって大仕事をしてくれました。
私も佐久間木材に入社してもう11年。
そろそろ大きな仕事をして一花咲かせたいところです(笑)。
ただ、この花を咲かせることがかなり木に負担がかかるらしく、木の体質のバランスが崩れるので気を付けて様子をまめに見ないといけません。
花を咲かせるって本当に大変な事なんですね。(文:くりすけ)
17.06.2019「循環型生活を目指して」
2030年までにサントリー製品のペットボトルは、再生PET樹脂を7割、植物由来の樹脂を3割で作る方針にすると新聞の記事で見ました。
植物由来の樹脂は、マツの間伐材や砂糖を作った後のサトウキビから作るそうです。
セブン&ホールディングスもコカコーラーと共同し、店頭回収したPETボトルを100%使用した緑茶飲料水を発売します。
完全循環型PETボトルリサイクルの仕組みについてTVで発表していました。
廃プラスチックによる海洋汚染や、中国が海外のゴミを輸入停止するNEWSを見る度に、ゴミの量どんだけ出るんだよ〜と思います。
PETボトルは控えて、瓶や缶入りの物を選んだほうがよいのでしょうか。
私は食が進むように、ジンジャーエールと炭酸水をよく飲みます。
これを機会に瓶入りのモノを買うようにしました。
3R、Reduceリデュース Reuseリユース Recycle リサイクル、本当に大事です。
我社の通販では、間伐材や木質廃棄物を使用したエコなボードを多数扱っております。
封筒は、間伐材と古紙を再生したモノを使用しています。
出来ることから始めています。(文:山ちゃん)
10.06.2019「木を食べる」
先日ヤフーニュースで、間伐材を使ったパウンドケーキの話題を見ました。
木にはいろんな使い方があるのは、多少は見聞きしていますが、食べるものとしては意識をしたことがありませんでした。
鹿が木の樹皮を食べるとか、それ以外の動物が木の新芽を食べる(タラの芽とか美味しいですよね)というのは知っていました。
ただ「木を食べる」というのは、寡聞にして聞いたことがありませんでした。
興味があり、他にはないかを調べてみると、木そのものではなく、松の皮を練りこんだものを使った食べ物はあるようです。
江戸時代の大飢饉のころから秋田県の一部地方に伝わっているという、松皮餅がそうです。
食べるまでの下ごしらえが、とっても大変そうです。
松皮餅もそうですが、このパウンドケーキはどんな味がするのでしょうか。
興味があります。
数年前に国連が、将来の食糧危機に対して昆虫食を薦める報告書を出したことがありました。
木を食べるというのは、松皮餅の由来もそうですが、危機意識をきっかけにすることが多いのかなと感じました。(文:ドサンコ)

参考
東京FM『マスメディアン妄想の泉』
ナショナルジオグラフィック『国連が昆虫食を推奨、人気の8種とは』
あきた元気ムラ!
03.06.2019「都内に藁葺屋根」
杉を使った見事な家。
屋根は藁葺!
都内にあります。
誰も住んでいませんが…
実は鷹の御茶屋を復元したものです。
鷹の御茶屋とは、江戸時代、将軍が鷹狩する際の休憩所として使われました。
建物には鷹が休憩する小屋もあります。
復元ですから、外壁も内壁も杉を使用。
中に入ると杉の心地よい香り。
上を見てみると見事な網代天上。
お殿様気分になり、心の中で呟きました。
「あっぱれあっぱれ。」
網代とは薄くした木を編んだ物です。
かなり手間が掛かりそうです。
部屋の中が全て木だと癒されるからか、気分が落ち着きます。
自宅を全てリフォームする事になったら同じようにしたいと思いました。
藁葺はさすがに無理ですが。(文:兄貴6)
27.05.2019「ヒノキでサッパリ」
先日の大型連休に旅行に出かけていた知人から「ゴンさんは材木屋さんだからこういうのが良いかな」と言ってお土産をいただきました。
それは写真にあるヒノキの精油成分の入った石鹸でした。
ヒノキはヒノキ科ヒノキ属の針葉樹で、杉と同じように人工林として多く植林されている木です。
ヒノキは日本と台湾のみに分布していて、日本では本州の福島県以南から九州まで分布しています。
高さは20メートルから30メートル、大きいものでは高さ50メートル直径2.5メートルになるものもあります。
ヒノキは古くから建築材料として用いられてきました。
古事記のスサノオ神話で建材として使用されたことが示されています。
また、飛鳥時代に建造された法隆寺は、世界最古の木造建築物として今日までその姿が保たれていることはあまりに有名です。
ヒノキのすばらしさが伝わりますね。
また、ヒノキの語源は古代に火をおこす際に用いられ、「ヒノキ」は「火の木」という意味という説と、尊く最高のものを表す「日」をとって「日の木」が由来という説があるそうです。
さらにヒノキには特有の芳香があり、この香り成分はアルファピネン、ボルネオールという物質でリラックス効果をもたらしてくれる香りです。
実際にいただいた石鹸を使用して洗顔したところ、香りに癒され普段使っている洗顔フォームよりさっぱりする感じでした。(文:ゴン)
20.05.2019「金額の伝え方」
先日妻からもらったポイント割増券をもらい、その店に行きました。
自分の会員券と一緒にそのポイント割増券を出したところ、一緒には使えないとのこと。
バーコードを読み取るだけで、誰のポイント割増券か分かってしまうなんて驚きです。
私がこの業界に入った頃、数字の伝え方で「木場符丁」というのがありました。
1=ホン、2=ロ、3=ツ、4=ソ、5=レ、6=タ、7=ヨ、8=ヤマ、9=キ、という符丁です。
例えば、「この材木いくら?」と、問屋さんに聞くと「ホンロ」と答えてきます。
12,000円あるいは120,000円ということです。
プロ同士のやり取りなので、どちらかは分かります。
現在ではあまり使われていませんが…。
騒音で声が伝わらない製材工場では、指で数字を伝えます。
1=指一本、2=指二本…。
6=頬に指一本、7=頬に指二本…。
9=首を切る真似(苦)、です。
高級材の尾州桧の無垢材には、それぞれ店独自の符丁で原価が材に書かれています。
品物を見て値段を聞くと、その店の番頭さんが書かれた符丁とこちらの気合を見て答えます。
安く買いたい、高く売りたい、このやり取りが楽しいのです。
高級材が売れない近頃、このようなやり取りはなくなりました。
高級木材に貼られたバーコードにスマホをかざし、商売をする時代が来るのでしょうか。(文:Akio)
13.05.2019「吉永小百合よ永遠に」
JR東日本様のこの「大人の休日倶楽部」の等身大パネル。
文字通り東日本にお住いの方なら、一度は目にしたことがあるでしょう。
どこの駅にも必ず置かれていますからね。
このパネルの中芯は合板になっていて、実はナント弊社から納入させていただいているのです。
今ではとても珍しいものになってしまいましたが、昔はこのようなポップと呼ばれる広告物は、印刷された紙をほとんど合板に貼って作られておりました。
なつかしい有名どころでは、タモリさんのユンケルや仮面ライダー、ウルトラマンなどがありました。
これらはみなかなりの数量で2トン車で何度も納品していたと記憶しております。
ただ、やはり天然モノでしたから、時として合板の反りや表面の平滑度の不具合による接着不良などでクレームをいただき、そのたびにカット屋さんにやり直しの合板を持って飛んでいったものでした。
ところが「スチレンボード」と呼ばれる発泡スチロールでできた軽い素材が登場すると、合板の出番はあっという間に激減していきました。
材料全てが均一で見た目もキレイな工業製品には勝てなかったのです。
それもさらに、今ではより安価で処分しやすい段ボールも使われるようになっております。
ただ段ボールを使用したものは表面に貼る紙が薄かったりすると、段ボールの筋が透けて見えてしまったりして、なんかチープな感じがぬぐえません。
職業病でしょうが、ワタシは今でも街中にあるポップを見つけると、必ず横の小口部分の素材を確認してしまいます。(笑)
合板を見つけることがほとんどなくなってしまっておりますが、このJR東日本様のパネルを見るとなぜかホッとした気分になります。
吉永小百合さん、永遠にお元気で!
頼みますよ〜(文:正さん)
29.04.2019「熊本城とノートルダム大聖堂」
ほぼ30年ぶりに九州に行ってきました。
前回は学生の時、冬休みに友人に借りた自転車で九州一周してきました。
宮崎では帰省していた友人宅に泊めていただきました。
ちょうどクリスマスイブでした。
キリスト教信者のそのご家族は、その夜に教会のパーティーがあり、突然訪れた私もご一緒させていただくことに。
翌朝は家族で教会のミサに行かれました。
私は寝足りなかったので家に一人で残り、ご家族を見送り。
数時間後に一人で勝手に出発。
失礼なことをしました(苦笑)。
熊本に着いた時はちょうど大晦日。
熊本城が見える場所で、一人でカップラーメンの年越しそば。
コンビニがない年末にカップラーメンを買うのも大変だったことをおぼろげに覚えています。

30年後に見た熊本城は半分崩れかかっていて、とても残念でした。
再建工事が進行中でしたが、なんと鉄筋コンクリート造り。
再建するのは莫大な費用がかかりますし、たくさんのご苦労があるので軽はずみなことは言えませんが、建設当時と同じ木造にしてほしかったです。

先日火災で崩落したノートルダム大聖堂の再建はどうなるのでしょうか。
屋根は木造だったようで、1300本のオーク材が使われていたそうです。
ぜひ同じ木造で再建してほしいですが、現在のフランスにそんなにたくさんのオークがあるとは思えません…。(文:木材バカ四代)
22.04.2019「試作品万歳」
新しい商品が生まれるのと同様に、いくつかのボツになってしまった試作品も生まれます。
写真の合板は数年前に試作した表面板も中芯もすべてジェルトン材で作成した“ジェルトン合板”。
ジェルトンは植林木の南洋材で柔らかい材料です。
加工がしやすく一般的には芯材として使われていますが、この合板は抜型用合板として試作した表面もジェルトン材の合板です。
抜型用合板は、伸縮が少なく表面がきれいで平滑なシナ材が表裏面に使われていることが多いのですが、シナ材の代わりの表面材で可能性があるものを探してみようという試みが数年前からあり、いろいろ試してみています。
残念ながら数回のテストの結果、このジェルトン合板は結局、抜型用合板として商品化されず、数十枚作製した試作品は違う用途として販売することとなりました。
厚み18ミリだけですので、使用用途は限られてしまいますが…。
先日、お世話になっている加工屋さんに見ていただいたところ、「アガチスみたいで良いね。」と言われました。
アガチス材はこれまた南洋材で、工作などでよく使われる材料です。
今回は残念ながらレギュラー品として商品化には至りませんでしたが、このような試みはチャンスがあればまた挑戦していきたいと思います。(文:くりすけ)
15.04.2019「改元と乾門」
新年号「令和」に決定いたしましたね。
梅の開花とともに訪れた春への喜びをうたった部分、万葉集巻五、梅花の歌三十二首の序文から引用したと出典について説明されていました。
令和までの元号に使用された漢字は73文字あるそうで、最も多いのが「永」で29回。
読みやすく書きやすい文字に決める傾向があるようで、使用数は思っていてよりも少ない数だなという印象でした。
鳥や亀など、生き物系の漢字が使われている元号はありますが、木・樹・土・梅・桜など、自然系の漢字が使われているのは、調べたところございませんでした。

週末、皇居の乾門通りの桜を見に行きました。
丸の内側の坂下門から日本武道館側の乾門までの、沿道約800メートルに咲く桜を楽しみました。
乾門通りの一般公開は天皇陛下の傘寿を記念して、2014年春に始まったそうです。
新しい年号になっても引き続き開放して欲しいと思います。
31種105本の綺麗な桜が見ることができます。
写真は宮内庁前で撮りました、坂下門を入ると直ぐの所にあります。(文:山ちゃん)
08.04.2019「寒緋桜」
先々週、目黒のかむろ坂を通る機会がありました。
そのときには、まだソメイヨシノは咲いていませんでしたが、寒緋桜とおぼしき桜は咲いていました。
寒緋桜は、その名の通り桜の一種で、沖縄や台湾、中国南部に自生しています。
濃いピンク色が特徴で、東京では3月の上旬には咲くこともあるようです。
沖縄や中国南部では、旧正月の元日(2月)に咲くため「元日桜」ともよばれ、沖縄では桜といえばこの種類をさすとか。
またソメイヨシノと異なり、寒緋桜は実ができます。
人によっては、それを使ってジャムにする人もいるようです。
市販されているサクランボの実よりも少しすっぱめの実が、むしろジャムにするのに向いていそうですね。
先週末に、お花見にでかけたかたも多いかと思います。
私も、今年のお花見はどこへいこうかと思案中です。(文:ドサンコ)

参考文献:世界大百科事典 平凡社
01.04.2019「見慣れた材」
知人の家を訪れた時の写真です。
敷地内に親子別に2棟家が建っているのですが、親の住居をリフォーム中でした。
いいですね。
現場を見学させていただきました。
すると見慣れた材が!
天上と床にはカラ松合板、壁にはOSBポーランドを使っていました。
梁は集成材で、スプルースを使用していました。
声をかけてくれればうちから材料を提供できたのに…。
知人曰く、工務店にリフォームを頼んだので材料も任せていたと…。
最近は材料をお施主様が指定し、直接当店にご注文していただくといったケースが増えています。
工務店にとっては、面倒なケースかもしれませんが、彼らが扱っていない材料や、同じ材料でも厚みやサイズのバリエーションも多いのですし、単価もお安いかもしれません。
「今度、リフォームする際は声かけるよ」と言ってくれました。(文:兄貴6)
25.03.2019「花粉を技術の力で」
季節はスギ花粉のピークが過ぎ、ヒノキの花粉が飛び始める頃ですね。
花粉症を患っている方たちにはお見舞い申し上げます。
花粉症で大変な思いをされている方に朗報です。
先日、通勤途中の車のラジオから「花粉症対策杉」の話題が流れてきました。
気になって調べてみました。
林野庁では花粉症対策として「3本の斧」と銘打ち推進しています。
どこかで聞いたような逸話みたいですね…
第一の斧は「伐って利用します」。
文字通り花粉を大量に飛散させるスギ人工林を伐採し、木材として利用する取り組みです。
第二の斧は「植え替えます」。
花粉の少ない苗木等による植え替えや、広葉樹の苗木に変えるという取り組みです。
第三の斧は「出させません」。
スギ花粉の発生を抑える技術の実用化を図りますという取り組みです。
このような三つの政策が行われていることはご存知でしたか?
私が特に感心したのは第三の斧で、菌類を活用した薬が開発されているとのことでした。
その菌はスギの雄花だけを枯死させるので花粉の飛散を抑制できて、それが生長には影響しないということ。
この菌を発見した人はすごいなぁなんて思いました。
今後効果を発揮してスギ花粉が飛ばない日がくるといいですね。
ちなみにスギだけが悪者のようになっていますが、原因はスギだけではないことも知っていてほしいなとも思います。(文:ゴン)
18.03.2019「梅の花が増えてきた」
今年も実家の梅の木に花が咲きました。
以前は開花の時期になってもあまり花が咲かなかったのですが、木の周りに腐葉土を蒔き、ミミズを増やし、硬かった土を柔らかくしたり、強剪定をして樹勢を整へてきました。
そのためか、少しずつ花が増えてきました。
「サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿」という言葉があります。
梅は成長の早い木で、枝が上に向かってポンポン生えてきます。
その為、剪定が大事になります。
今までは適当にやっていたのですが、今年は湯島天神の梅の木の剪定状態を見に行って学んできました。
湯島天神には久しぶりに行きましたが、受験の時期だったためにすごい量の絵馬が吊してありました。
子供の頑張りを応援する親の絵馬が多いようでしたが、ふと昔の我が子たちの受験を思い出し、胸がキュッとなりました。
各地の天神様には梅の木が植っていることが多いようですが、なぜだか調べてみましたら、御神体の菅原道真公が梅を好きだったからとか。
来年は今年より多くの梅の花を咲かしますぞ。(文:Akio)
11.03.2019「ありがとう新木場駅」
最近たまに地下鉄の一日乗車券を使って都内をウロウロしたりします。
目的なく電車に乗りたいだけ乗るっていいもんです。
特に東京メトロは都営と違って路線がたくさんあり、24時間乗れて600円と大変オトク。
先日もぷらっと出かけ、気が付くと初めて「新木場駅」に降り立っていました。
新木場はワタシたち木材業者にとってはいわば「聖地」のようなところです。
普段はトラックでグルグル走り回っていますが、「駅」に足をふみ入れたことはありませんでした。
有楽町線の階段前にこの立派なオブジェが。
もちろん初めてお目にかかりました。
ワタシがこの職業についたころは確か「新木場駅」はなかったハズ、と思い調べてみると開業は昭和63年、もうすでに30年以上経過しているんですねぇ。
当時は「あの新木場に電車が乗り入れるんだぁ。いったい誰が乗るんだろ?」などと思った記憶があります。
当初は新木場だけにもちろん木造の駅舎を予定していたそうですが、構造が3階建てになるというため断念したそうです。
また駅の中も改札内外や1階も含め多種多様ないろんなお店がたくさんできており、とても充実しておりました。
(昔は昼メシを調達するのも一苦労していたのですが)
かつて新木場は木材業のみの町でした。
どんどん空き地が増えて寂しくなっていった頃もありました。
しかし、今はいろんな業種の会社などが増え、とてもにぎやかな街になりつつあります。
新木場駅の1日の乗降客数も20万人近くになっているようです。
そのおかげもあり、ワタシたちの木材業も立ち直り始めていると思います。
「ありがとう、新木場駅、そしてこれからもよろしく」(文:正さん)
04.03.2019「実験、木は水に浮くか沈むか」
続いています、YouTube
今回で39回目のアップ。
目標の100回アップまで続けられるでしょうか?
乞うご期待。

今回は「実験:木は水に浮くか沈むか」です。
木にはいろんな種類があります。
見た目もいろいろだし、ニオイもいろいろだし、重さもいろいろです。
当然みなさんご存知のことだと思いますが、実際に実感することって少ないように思います。
そこで実験です。
動画で目で見て実感していただければ分かりやすいですし、見ていただくだけでうれしいです。

実験に使った木片は8種。
以下に一般的な比重を列記します。
タモ0.65 カバ0.65 カリン0.80 ラワン0.50
黒檀1.00 杉0.40 桧0.45 バルサ0.20

この数字を見るだけで水に浮くか沈むかは分かってしまいますが、印象に残るのはやっぱり動画。
ぜひご覧ください。YouTube(文:木材バカ四代)
25.02.2019「職人の道具」
先日お客様に、抜型用のシナ合板と木ハンマーを配達しました。
そこで、久しぶりに普段は多忙でなかなかお会いできないその会社の社長様に偶然会うことができました。
私が配達で持っていた木ハンマーをその社長が見て、「そうそうこれこれ、この木ハンマー
が硬くてすごく良いんだよ。いい木材だよね」と絶賛してくださいました。
当社の木ハンマーは樫でできています。
抜型は刃物に向けて叩くので、刃物を傷めない木製のハンマーが使われています。
樫材は硬くて粘りもあり強度もあり、割れにくいなどの耐久性に優れているので、社長のおっしゃる通りハンマーに向いている材質です。
木偏に堅いと書くほどです。
日本の自生木なので、昔から防風林としての役割も果たしています。
また、常緑樹であることや硬い木であることから、他の樹木に比べて燃えづらいということで、防火林としても有効です。

職人さんがいつも使う商売道具で、適正な材質の木材を提供でき、感謝されるということは、木材の販売店として最高にうれしいことです。
社長様の一言で、その日一日嬉しい気分で仕事することができました。
本当にありがとうございます。(文:くりすけ)
18.02.2019「地震とダイニングテーブル」
築年数が古い木造家屋の我が家は、床や建具の具合が悪くなってきており、大きな地震がきたら壊滅してしまうのではないかと不安がつのります。
大規模な修繕をする予算も無いので、地震の時に身の安全を確保できるような丈夫なダイニングテーブルを買いたいと思っております。
年に一度、昔働いていた洋菓子店へ買い物にいく用事があり、その帰りにアンティーク家具や照明、建具等を扱っているカフェへ行くのを楽しみにしています。
昨年目にしたダイニングテーブルがとても素敵だったので、もしかしたらあるかなと少し期待をして向かいました。
海外製品のアンティーク家具は大量生産の家具と比べると二桁お高いのですが、一点物だという魅力があります。
そのカフェでは、商品であるテーブルや椅子に座って食事ができるようになっていて、値札が付いています。
確認すると本当びっくりします。
でも昨年目にしたテーブルは残念ながらありませんでした。
控えめに輝くシャンデリアや、彫り細工の綺麗な食器棚にステンドグラスの扉。
メンテナンスが良いので、椅子もテーブルも飴色に艶がよく光っています。
とても豊かな空間で癒されます。

とある日本の高級家具メーカーのアウトレット品を二割ほど安く購入できるという情報を友人から聞きました。
見るだけは無料なので、下見に行こうかなと思っています。(文:山ちゃん)
12.02.2019「木製食器」
グレゴリウス暦の年末までに大掃除が終らなかったので、旧暦の年末までにはとがんばって掃除をしました。
そのときに、木製(アカシア)のボールを出してみたところ、うっすらとカビが生えていました。
あわてて対処しました。
まず木目に沿ってやすり(目の細かいもの)をかけます。
その後に、食品衛生法に適合した木工用塗料を塗ると良いのですが、木工用の塗料が手元になかったのでオリーブオイルで代用しました。
これで上手くいったのかはまだ分かりません。
木の中までカビがひそんでいることもあるそうなので、風通しが良く、乾燥したところに置いて様子を見つづけています。
木製の食器は、手入れの手間はかかるかもしれませんが、手触りもよく、見た目も優しいので、今後も使い続けたいと思います。(文:ドサンコ)
04.02.2019「合板とオリンピックと」
弊社に来てくださったとある営業さんに聞いた話です。
新木場に新しく美術館が建てられると。
弊社でも取り扱っているホワイトバーチ合板を大量に使用する事が決まったと。
芸術関係に疎い私ですが、完成したら必ず見に行こうと決めています。
さらにもう1件。
こちらも弊社で取り扱っている合板、シナ合板〇〇芯。
東京オリンピック競技種目にもなったスポーツの施設建設に使用されました。
その種目はボルダリングです。
使用できるかどうかの試験に見事合格。
何と500枚ほど販売したそうです。
弊社でも取り扱っているのに…。
もっと頑張らねばいけない!
この話を聞き、色々なところで合板の需要があると思い知らされました。
東京オリンピックでも使用してくれたら嬉しいかぎりです。
シナ合板〇〇芯の中身は秘密です。
ボルダリングに使ってみたいと思った方は弊社にお問合せください。(文:兄貴6)
28.01.2019「優雅な暮らし」
先日何気なくテレビをつけていたら、聞こえてきた言葉に耳がピクピクしました。
「チーク」と「ウォルナット」という言葉が聞こえたからです。
皆さんは何の言葉かお分かりになりますか?
木に興味がある方は理解できると思いますが、これは木の固有名詞です。
今度はよく注意してテレビを見ていたら、某住宅メーカーのコマーシャルでした。
「いい木と住むこと」というキャッチコピーのCM。
リビングのチークの床に直に寝そべる女優さん。
ウォルナットで造られた書斎で読書にふける男優さん。
なんて、優雅な暮らしでうらやましくなります。
こんな高級な銘木に包まれた暮らしが出来たらいいなあと思わせるコマーシャルです。
世間では安いものがもてはやされるような風潮ですが、あえて高級な木を推してきているところに気概を感じますし、グローバルな会社だからこそできるのだろうなと思います。

ちなみにチークはクマツヅラ科の落葉性広葉樹の総称で、アジアの熱帯モンスーン気候に分布しています。
材質は堅く伸縮率が小さく水に強いため船舶にも使われています。
また、ウォルナットはクルミ科の落葉広葉樹でアメリカの東部やカナダに分布しています。
材質は重硬で狂いも少ない木です。
日本ではオニグルミが属します。(文:ゴン)
21.01.2019「富士山初詣」
年初め、静岡県の富士宮の富士山本宮浅間(せんげん)大社に初詣に行って来ました。
本年も富士山に登りたいので、その安全祈願と、商売繁盛、家内安全を祈願しました。
浅間大社は全国に約1300社ある浅間神社の総本宮で、富士山世界遺産の構成遺産の1つです。
当社の近くにも浅草富士浅間神社、入谷の小野照崎神社にある富士塚(浅間神社)があり、富士山の山開きの日は人が出てにぎやかです。
浅間大社の近くにはもう一つ訪れたい処がありました。
静岡県富士山世界遺産センターです。
「紙の建築」等で有名な坂茂(ばん しげる)さんが設計した、建物の壁面に桧の角材を逆円すい形に木格子状に組んだ意匠(逆さ富士山)が印象的な建物です。
地元の「富士ひのき」を12p角に製材、加工をして使用しています。
よく見ると少しずつ格子の形が異なり、三次元に変化しています。
ものすごく大変な加工と施工だっただろうと思い、しばらく見惚れていました。
開館から1年足らずなので桧の香りも感じられ、富士登山をしているような展示も見やすく、展望ホールからは富士山が全開で見えます。
この夏、体調を整え再度、富士山に登るぞ!(文:Akio)
15.01.2019「祝2連覇」
はて、何のことだろう?
と、お思いの方にご説明いたします。
今、お読みいただいているこの「コラム」は、ほぼ毎週更新されておりますが、実は社長以下社員全員で持ち回りで書いております。
全員と申しましても現在では8人しかおりませんので、ほぼ二ヶ月に一度まわってきます。
「なんだ、二ヶ月に1回か。大したことないじゃん」と、お思いのあなた。
やってみてください。
「なんだ、もうまたオレの番かよ!」ってくらいあっという間にまわってきますから。
ワタシの場合はさらに「ネタ」が浮かぶまでがホントに大変で、締め切り間際はいつもあたふたしております。
始めた最初のころはネタがゴロゴロ転がっておりました。
しかしもうこのコラムも10年以上継続しておりますので、なかなか目新しいネタに出会うことが少なくなってきております。
さらにネタが決まってからもスラスラ書けないのです。
何度も読み返し修正を繰り返し、たったこの程度の文章でも書きあがるまでたいてい2〜3時間は要します。
元々、国語力が弱くこれまで本もほとんど読んでこなかった結果でしょうけど。

そんなこの当コラムですが、実は毎年暮れにその年の「最優秀コラム」を選んで表彰するという催しがあります。
その「コラム王」に、なんとこのワタシが一昨年に続き昨年も選ばれたのです!
ちなみにその作品は「ブナ合板」です。
ホント、この拙い文章と内容でお恥ずかしい限りです。
ですが、受賞したからには今年もこの老いた脳をフル回転し、3連覇目指しがんばっていきたいと思います。
みなさん、今年も当コラムとお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。(文:正さん)