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コラムバックナンバー 弊社の社員が木材についての記事を書いてまいります

第418話 「木遣で気合」 第444話 「100のありがとう風呂」
第419話 「素晴らしきかな千歳空港」 第445話 「引越してイグサ」
第420話 「柏槙(びゃくしん」 第446話 「全米が泣いた届け方の話」
第421話 「一葉松を待つ」 第447話 「団塊世代の中尊寺」
第422話 「目で感じて嬉しい」 第448話 「2k540ってAKB48?」
第423話 「グッとなウッドのネーミング」 第449話 「羽幌はぼろ」
第424話 「春はまだか」 第450話 「サペリって?」
第425話 「春ときどき鈴懸の木」 第451話 「丸亀城恋歌」
第426話 「雛人形@一刀彫」 第452話 「木材のリテラシー」
第427話 「地震と配達のハザマで」 第453話 「大人の鉛筆って素敵」
第428話 「鉄っちゃんのオガクズ」 第454話 「白樺への道」
第429話 「わが学び舎」 第455話 「これが木の日だ」
第430話 「梅と縁」 第456話 「秋の卓球台だより」
第431話 「おすぎの正しい使い方」 第457話 「北の国から2012」
第432話 「木のあだ名」 第458話 「鉄男の夢列車」
第433話 「通勤路の木」 第459話 「なめこ栽培によるマツタケの危機」
第434話 「木造デッキと不審者」 第460話 「日本で一番重い木は?」
第435話 「酵素風呂と私」 第461話 「虫除けの木」
第436話 「Twitter 始めました」 第462話 「マッチと長軸マッチの関係」
第437話 「気になる木に塗る」 第463話 「けやき通り」
第438話 「木ではなく鉄のツリー」 第464話 「合板の日制定」
第439話 「アオーレで会おうね」 第465話 「桜の街路樹がなくなる?」
第440話 「木のガードレール」 第466話 「ハードボードが売れるワケ」
第441話 「オバンを呼ぶ」 第467話 「新木場での納会」
第442話 「木のタオル」 第468話 「本年もありがとうございました」
第443話 「礫社の神木」    


28・12・2012「本年もありがとうございました」

平成24年(2012年)も残すところあと僅か。

本日で仕事納めです。
振り返ってみますと、このコラムを始めたのが平成14年(2002年)1月ですので、丸十年が経ちました。
お陰様で年々ご利用いただくお客様が増え、売上・利益も年々増収増益。
本当にお蔭様です。
ありがとうございました。
それと今年も無事に過ごせたのは、昨年末にお参りした木の神様・伊太祁曽神社のお陰だと思います。
ありがとうございました。
一年の締めくくりに当店事務所にある神棚に御礼し、スタッフ全員で忘年会。
美味しいお酒を飲んできます。
皆様、よいお年をお迎えください。
また来年もご贔屓くださいますよう、よろしくお願いします。(木材バカ四代)

25・12・2012「新木場での納会」

先日、新木場の木材会館で木材業界の納会がありました。

木材会館の木の外壁も当初の木の色から、紫外線の影響で灰色に変わってきました。
想定通りの変色だとか。
 
思えば40年程前、多くの木材業者が木場方面から臨海地区の新木場に引っ越して来ました。
私が新木場に材料を集めに行った30年前は活気がありました。
車道にも木材が溢れてました。
倉庫内は木材が溢れ、取り出しにくいからでしょう。
しばらくすると、堀に面した広い敷地にある合板工場も、太い丸太を製材する工場も、原木が輸入されなくなり、機械が止まりました。
輸入合板やラワンの製材品が出回り始めた頃です。
現在では合板工場はなく、木材パレットや建築廃材をリサイクルし、パーチクルボードを生産する工場が稼動しています。
よく利用した集成材の注文材も、以前は北海道から毎週トレイラーで新木場に入荷していましたが、現在は規格品に押され、路線便で入荷するようです。
段々、商いが小さくなってきているようです。
それに対応できてる所が残っているのかな?

でも、デッキ材など木材の新しい需要に対応しているところは忙しそうです。
 
木材会館から見える都心方面の夜景は、相変わらず綺麗です。
なんとなく暗い話になってしまいましたが、納会のくじ引きで特賞をいただきました。
この小っちゃい幸福感で年越しをしたいと思います。
来年が、皆様に良き年になりますように。(文:Akio)

13・12・2012「ハードボードが売れるワケ」

今のマンションに住み始めて来年で12年目になりますが、先日寒がりの父親が12年の沈黙をやぶり突然「こたつが欲しいな〜」と言い出しました。

ここに来る時、狭いので処分してしまっており、なおかつ人数が増えても大丈夫なようにと買った、やたらとでかい今のナラの食卓にも飽きてしまっていたので、「しょうがないなぁ〜」と思いつつ、ホームセンターに行き買ってきました。
組み立てようと早速段ボールから出してみると、「あれ?ない!」

なんと、こたつの上の部分がスケスケになっているではありませんか!
昔のものはちゃんと屋根があったはずなのに・・・今のものはないんですねぇ〜!
と、つぎの瞬間、ハッと気がついたのです。
「そうかそれで最近ハードボードが売れているんだ!」

実は、エコモクの梱包業務をしていて、最近ハードボードが多くなったなぁ〜と思っていたのですが、古いこたつのイメージしかなかったワタシは、ついているはずなのにどこに使うのだろう?と思っておりました。
12年前に処分したこたつはおそらく20年以上前に購入したものだったはずですから、もしかしたらこの事実を知らなかったのはワタシだけかもしれませんが、ワタシにとってはかなり衝撃的なことでありました。
屋根なしで組み立て使ってみると、何か暖気が全部かけ布団に吸い取られてしまっているような気がします。
おそらくは保温力もけっこうな差があるのでは?
やはりハードボードがないとダメですね!
みなさんが、ご注文してくださる気持ちがよ〜くわかりました!
早速ワタシも頼まなきゃ〜!(文:正さん)

10・12・2012「桜の街路樹がなくなる?」

秋の紅葉も終わり、東京のシンボルであるイチョウの葉が、道路に散り落ちる冬の季節がやってきました。

神宮外苑のイチョウ並木は150本あり、都心とは思えない素敵な景観を作り出しています。
街路樹に立ち並ぶ樹木は、かつてはスギやマツがほとんどでした。
現在の全国ランキングは1位はイチョウ、2位はサクラ、3位はケヤキ、4位はカエデ、5位はクスノキだそうです。
ちなみに世界一長い街路樹は日本にあります。
ギネスブックでも紹介されていますが、日光の杉並木街道です。
両側に延べ37kmも続いています。
 
ところで、東京のサクラ並木の街路樹に大変な事が発生しているようです。
なんでも、ベッコウタケの担子菌が幹の根もとから発生しているのです。
このカビ菌が発生すると、幹の中がスポンジのように腐ってきて、台風や地震が起こると簡単に倒れてしまうのです。
この菌があることが分かると、繁殖する前に伐採するしか方法はありません。
恐るべし、菌。
毎年春の訪れを告げるサクラの街路樹が見られなくなるのではないかと心配です。
 
春にはサクラ、秋にはイチョウなど、道行く人々に季節の訪れを感じさせてくれる街路樹って、いいですね。(文:バタヤン)

03・12・2012「合板の日制定」

11月3日は文化の日、国民の休日でしたね。

なんで文化の日って言うんでしょうか?
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としているそうです。
依然として分かりませんね。
実はこの日、日本国憲法が公布された日なんですね。
なんでこの日に日本国憲法が公布されたのかって言うと、明治天皇の誕生日だからなのです。
昔の人はみんな知っていたのでしょうが、今の人はほとんど知らないでしょうね。
 
なんと先日、11月3日を「合板の日」に制定しました。
NPO法人木材・合板博物館が日本合板工業組合連合会と共同で発表したそうです。
なぜかうちには事前に相談されませんでした。
11月3日は、明治40年に故浅野吉次郎氏が日本で初めて合板を製造した日とのこと。

浅野吉次郎氏は日本の近代合板製造の父です。
今のうちの会社があるのも、浅野吉次郎氏のお陰です。
 
ちなみに11月3日は「まんがの日」でもあります。
手塚治さんの誕生日だったからのようです…(文:木材バカ四代)

26・11・2012「けやき通り」

今年引っ越ししたのですが、近所に“けやき通り”なる名称の大きな通りがあります。

けやきが街路樹としてよく植林されているので、日本全国に“けやき通り”という名称の通りは見ます。
有名どころだと来月あたりからライトアップされる六本木ヒルズですね。
このケヤキをシンボルとしている市町村はたくさんあって、偶然にも私の住んでいた地域(新宿区・板橋区・さいたま市)はなんとすべて該当しています。
私と相性ピッタリ!なんという偶然。
 
木材としてのケヤキは高級ですが、耐水性・耐巧性に優れている素晴らしい木材。
社寺建築材にヒノキと並んで昔から使われていました。
当店もケヤキ集成材を取り扱っております。
 
私のデスクの隣の上司の机がケヤキの集成材でできてます。
ちょっと羨ましい…(文:くりすけ)

19・11・2012「マッチと長軸マッチの関係」

日に日に寒さが増しています。

冬の支度は出来ていますか?
先日、買い物へ出かけた時に長軸マッチを見つけました。
最近マッチを擦ったのはいつのことでしょう。
むかし、バースデーケーキのろうそくに火をつける時に、マッチの火が指先近くまできて火傷した経験はありませんか?
そんな時、もう少し軸が長ければ良いのにと思った事を思い出しました。
私はめずらしいので1箱買って帰りました。
箱には「ストーブ、バーベキュー、キャンプファイアー、葉巻タバコ、灯明などの着火に安全で便利」と書かれていました。
箱から出してみると長さは普通のマッチの2本分でした。
そのマッチ棒になる木の要素は3点あるそうです。
繊維が真っすぐである事、導管が太い事、色が白い事だそうです。
時代の変化と共に多岐にわたる用途が望まれるようになったマッチは、色々な工夫を施し、それぞれの用途に適したマッチが生み出されました。
軸木にはポプラ、シナ、サワグルミ、エゾマツ、トドマツ、アスペンが使われています。
現在はマッチはあまり使われなくなりましたが、お墓参りとかろうそく、お線香に火を付けるときは、ライターよりもマッチのほうが風情がありますよね。

また、マッチは全てが土に返る環境に優しいアイテムとして、再び脚光を浴び始めているそうです。
素敵なマッチの世界を覗いてみてはいかがでしょうか?
私も来月に行く母のお墓参りに使ってみます。(文:菊ちゃん)

12・11・2012「虫除けの木」

先日夕食を作っているときに、足下にゴ○○リがでてきました。

すぐに殺虫剤を構えて発射。
しかしまさかの不発。
中身が空だったのです。
しかたが無いので、新聞を丸めて格闘すること10分。
ようやく勝利を納め、ペンは剣より強いことを証明しました。
ただ翌日すぐにホームセンターへ殺虫剤を買いに行きました。
その際に、虫除けスプレーの棚の近くに興味深いモノが。
虫除けの木「ニーム」という名前で売られていた苗木です。
ニームは和名を「インドセンダン」といい、その名のとおりインド原産の木です。
アザチラグチンという物質が含まれており、この木の葉や茎、種を食べた虫は節食を妨害されたり、成長阻害を引き起こすようです。
なお、人間を含むほ乳類やトンボやカエルにたいする毒性ほぼ無害らしく、インドでは大昔から歯ブラシや虫下し、胃薬、虫除けなどに使われてきたそうです。
ものすごく興味のわく苗木でしたが、猫の額のような狭い部屋に住んでいるので、結局苗木は買いませんでした。
いずれベランダのある部屋なり、一軒家にすむことがあれば育ててみたいです。(文:ドサンコ)

05・11・2012「日本で一番重い木は?」

衰えたため?板が重くなった?

最近厚み18ミリの4×6サイズの板を2枚持つのがしんどくなりました。
そんな時にふと思いつき、一番重い木と軽い木を調べてみました。
木には水分が含まれています。
乾燥機に入れ、木の水分を完全に抜くと純粋な木の重さとなります。
この時の比重を全乾比重と言い、木の重さの基準になります。
世界で最も重い木はリグナムバイタ、最も軽い木はバルサであると認識されています。
日本で最も軽い木は桐と認識されていますが、最も重い木となると・・・。
最も重い木は何種類かの候補があり、確実にこれだと決まっていないのです。
一番の有力候補はイスノキ、その他にオノオレカンバ、ウバメガシ、ヤエヤマコクタンなどが上がっています。

個人的にはうちの商品の木槌として扱っているカシ(木に堅いと書きますし)であってもらいたい。
どの木が一番か白黒はっきりできないものですかね。
全く同環境下で木を育てそれぞれの重さを出し、決定する方法でいかがなものでしょうか。
誰かに実験してもらい結果を知りたいものです。(文:兄貴6)

29・10・2012「なめこ栽培ゲームによるマツタケの危機」

秋の味覚の代表格といえばマツタケですね。

しかし、残念ながら国産のマツタケは値段が高くて我が家の食卓には並ぶ機会はありません(輸入のマツタケも並びませんが…)。
そんなマツタケがさらに手の届かなくなるような残念なニュースが先日テレビのニュース番組で特集されていました。
そのニュースとは、日本でも有数の産地である地域で全然マツタケが取れていないということだそうで、直売所の営業もされていませんでした。
その理由はマツが枯れてしまっているということ。
地元の方が案内していたマツの山は無残に枯れて伐採された松がビニールシートに覆われている映像が映し出されていました。
この松枯れの原因はマダラカミキリ虫が運ぶ寄生虫マツノザイセンチュウが松の木の中で増殖してマツを枯らしてしまうという恐ろしい事態が発生していたのでした。
マツがあそこまで生長するには何十年もかかるのに、目にも見えないような寄生虫によって被害をこうむるなんて残念で悔しいだろうなと思いました。
この松枯れの対策に、農薬の散布で虫を駆除しようとするグループと農薬散布に反対するグループで街は二分されてしまったそうです。
どちらが正解なのかはだれにも決められないことですが一日でも早くマツの山が再生されておいしいマツタケを届けてほしいなと思います。(文:ゴン)

22・10・2012 「鉄男の夢列車」

先日、新聞にクルーズトレイン「ななつ星in九州」の旅の記事が載っていました。

1車両2組から3組、7両編成で14組しか乗れない特別列車です。
この列車で九州を3泊4日で一周します。
料金は38万から55万/人です。
来年の10月から運行開始なので、イメージパースしか解りませんが、木材をたくさん使用しているようです。
JR九州で木材を使用した列車といえば、新幹線の「つばめ」「さくら」。
そして、鉄道デザイナーの水戸岡鋭治さんが思い浮かびます。
JR九州と水戸岡鋭治さんが組んで、たくさんの楽しい列車が九州には走っています。
宮崎―南郷間を走る「海幸山幸」号には、地元の「飫肥杉(おびすぎ)」を内装、外装にも使用しています。
和洋折衷の懐かしくて新しい移動空間が出来そうです。
又、列車以外に駅舎の再生にも水戸岡鋭治さんは関っています。
和歌山電鉄貴志川線の終着駅「貴志駅」の駅舎(通称「たま駅」)を再生しています。

名物駅長(ネコのたま)をテーマにした「たま電車」をデザインし、駅舎の屋根を桧皮葺き(ひわだぶき)を採用したり、貴志川線の増客に力を入れています。
水戸岡鋭治さんのデザインは本物の木をたくさん使用しています。
「ななつ星」にも乗りたいですが、この列車が日本中を走り回ったらすばらしいと思います。
特に、廃線になりましたが北海道の海沿いの路線を走れたらもっとすばらしい。
ポッコと沈む夕日を見ながらのクルージングは最高です。(文:Akio)

15・10・2012「北の国から2012」

まだまだ残暑が厳しかった先月初め、北海道の合板工場に行って来ました。

工場へはもう何度も行っていますが、今回いつもと違うところは、私自身初めてお客様をお連れしたということです。
以前より、「一度、抜型の合板を作るところを見てみたいんだ」とおっしゃっておられた新潟県のY社長。
お誘いしたところ「ぜひ!」ということになりました。
さらに、昨今の慢性的な原材料不足の打開策として、今回メーカーより新作の提案があるということで、ユーザーであるお客様に見ていただいた感想を直接メーカー側に伝えることもできる、まさに一石二鳥のはこびと相成ったのです。
数ある合板工場の中でもラインが非常にわかりやすくコンパクトにまとまったT社工場に早速訪問。
丸太から単板を剥きだす最初の部分だけは本社工場にて行われているため、その次の工程からの見学となりましたが、その単板の選別、調合から始まり仕組み、糊付け、プレス、サンダー、最終仕上がりチェックと各部門をつぶさにご覧いただきました。
そして一言「こんなに多くの細かい作業をされていたとは驚きです。帰ったら、これからは板を大事に使うことを、社員のみんなに伝えます!」という大変ウレシイお言葉をいただきました。
続いてご覧いただいた「新作」のほうも、「行けそうだと思いますよ!」というありがたいお言葉を頂戴しました。
私も最高の結果に大満足して工場をあとにしました。
その夜、大いに盛り上がったのはもちろん言うまでもありません。
「ワタシも工場見学に行きたい!」という方はぜひご一報を!(文:正さん)

09・10・2012「秋の卓球台だより」

夏の暑さも無くなり、やっと涼しくなって、コウロギの鳴き声が聞こえる秋の気配が徐々に肌で感じられる季節がやってきました。

この間、ホームセンターに買い物に行ったところ、玄関ホールの前に卓球台が飾って置いてありました。
卓球台で思いだしたのは、ロンドンオリンピック。
卓球女子団体で(福原愛、石川佳純、平野早矢香)三人が一丸となって史上初の銀メダルを獲得して、私達に元気とパワーを与えてもらい感動しました。
卓球のルーツは、実は中国ではなく、ロンドンオリンピックの開催国、イギリスでした。
1890年代に始まったそうです。
ラケットは葉巻入れのフタで、ボールはシャンペンのコイルを丸めて使ったそうです。
今、使われている卓球台の天板は、パーチクルボード、メラミンボード、特殊合板の3種類ありますが、ほとんどは合板で作られているようです。
ラケットはアユース材や、その他にはヒノキの単板を貼っているものもあります。
当店にも卓球台をご自宅用につくられるお客様がいらっしゃいます。
卓球は誰でもやった事がある楽しいスポーツです。
私も久しぶりにやってみたくなりました。
いや、自宅にミニ卓球台を作ろうかなと思いはじめています。(文:バタヤン)

01・10・2012「これが木の日だ」

木の日のお祭をやります。

やっと涼しくなってきて、外出しやすくなってきた10月の第一週。
しかも三連休の二日間。
出来れば遠出したいところですが、子どもの運動会もあるし、遠出できないので近場で何かイベントないかなぁ…なんて思っているお父さん、お母さん。
朗報です。
子どもも大人も楽しめますので、ぶらっとお越しください。
 
日時:2012年10月6日(土)・7日(日)
時間:AM10:00からPM4:00
場所:都立木場公園イベント広場(江東区平野4丁目)
    東西線木場駅徒歩10分 半蔵門線清澄白河駅徒歩10分 
    都営新宿線菊川駅徒歩10分
 
木工教室・木工品展示即売などなど、いろんな木材団体が趣向を凝らしたブースを展開しています。
うちの団体は木のことが楽しく学べる寸劇や、割り箸でのゴム鉄砲づくり教室や、一万個桧球プールを作ってお待ちしています。(文:木材バカ四代)

24・09・2012「白樺への道」

先日北海道に連休を利用して旅行に行ってきました。

新千歳から日高地方を通って帯広に抜けて最終地点は網走。
北海道内はすべてレンタカーで移動し、走行距離は4日間で900キロを超えました。
途中の屈斜路湖から網走に向かう途中の美幌峠を過ぎたあたりでしょうか。
北海道ならではの非常に長い直線道路の街路樹が、ずっと白樺で綺麗に植林されていました。
その壮大な景色に車を運転しながら感動しました。

白樺の木は成長が早くて材質が固く木目が美しいので、家具に使われています。
また樹皮が燃えやすいので、着火剤に最適です。
当社は今まで使い道が限られていた白樺の間伐材合板を販売しています。
http://www.sakuma-mokuzai.com/eco_gou_sirakaba.html

でも、白樺って花粉があるんですよね。
すごい花粉症の私。
でも白樺花粉は大丈夫そうです。

白樺と相性がいいのかな?(文:くりすけ)

18・09・2012「大人の鉛筆って素敵」

朝、夕とめっきりしのぎやすくなり、秋の到来を感じています。

先日、地元にある鉛筆マークのかわいい町工場の話を聞きました。
知り合いの人のお孫さんが親子で工場見学に行って来たと言う事でした。
その工場は1943年に北海道で鉛筆用木材の製造を行っていた木材屋さんが現在経営している会社だそうです。
そこには鉛筆学習施設があり、歴史や鉛筆の作り方などが展示された資料館もあるそうです。
又、鉛筆製造時には40%のおが屑が毎日排出されていまして、それをパウダー状に粉砕して粘土にしているそうです。
その粘土や絵の具を使った体験が出来たそうです。
興味深い話を聞いた私はさっそくその工場を調べてみました。
すると創業60周年記念で筆記具を発売されていました。
見た目は地味な木製シャープペンで手に取ると無垢の木がふんわりと優しい温もりを感じられる木軸で出来ている「大人の鉛筆」と言う商品でした。
その不思議な商品の誕生秘話を紹介します。
開発するきっかけは工場見学に来た親子のお母さんがふともらした「大人の使える鉛筆があればいいのに」という一言にヒントがあったそうです。
そもそも鉛筆は子供の文具、そんなイメージが定着していましたが、製造側としては母親の感想を聞き逃すわけにはいかなかったそうです。

「大人の鉛筆」工場見学にも年間1万人が来ているそうです。
木材屋さんに勤めている私は親近感が湧き、工場見学に参加してみたいと思いました。(文:菊ちゃん)


10・09・2012「木材のリテラシー」

最近、仕事以外で同年代の人と知り合いになる機会がよくあります。

そこで感じることが一つ。
木材業界の認知度の無さです。
自己紹介の際に、材木屋に勤務していると話すとまず質問されるのが「何をしているんですか?」

これは冗談ではありません。
本当によく聞かれます。
八百屋さんや魚屋さんであれば、こういった質問は出てこないはずです。
ようするに、材木屋というものが全く身近では無い人にとっては、言葉は悪いですが「何をしているのかわからない」人に見えるようです。
私は、こういったことを尋ねられた場合、どういったものを扱っているのかを、自分の知りうる限りの範囲でわかりやすく説明しています。
ただ建材や合板、木質材料といったものを(実際は身の周りにあるにもかかわらず)、全く手に取ったことがない、もしくは使おうと思ったことのない方々には、どうしてもイメージがしづらいようです。
そして業者の方だけではなく、一般の人もたくさんご購入なさっているという事実を知った方のうち、多くの人は、こう尋ねるのです。
「その人達は、何に使っているんですか?」と。
これが八百屋さんや魚屋さんであれば、「野菜や果物、魚を買った人は何に使っているんですか?」と問われることはないですよね。
材木って身近なのに、あまり存在が意識されてないということが、最近身に染みてわかるようになりました。(文:ドサンコ)

03・09・2012「丸亀城恋歌 」

四国に出張のたびに目の前は通っていた丸亀城、今回は寄ってみました。




全国各地に数多くお城はありますが、木造天守閣が残っているのはたった12箇所。
そのうちの1箇所と知って寄ってみたのです。
さらに丸亀城は日本一小さな現存木造天守閣だそうです。
内部柱は一層20本、二層14本、三層2本、使用しています。
用材は栂を主として他に檜と松を混用しているそうです。
城の入口からおよそ10分、急坂を汗だくになりながら上がりきり天守閣へ。
しかし、入口が閉まっていました。
中から係りの人が出てきたので尋ねてみたら16時までですよ…と。
到着したのが16時5分で残念ながら中を見ることができず…。
しかたなく外観を写してその場を後にして、お客さんへ向かいました。

翌日、移動の車中で丸亀城のパンフレットを詳しく見ていたら、檜材で精巧に作られた丸亀城木図(江戸時代の木型模型)の事が載っていました。
木図は全国でも丸亀城の物しか残っていない貴重な物だとのこと。
実物は素晴らしい物だろうなぁと思いながらパンフレットを眺めていました。
重ねて残念です。
名所などは仕事の合間でなく、時間のある時にゆっくりと見学しないとダメですね。(文:兄貴6)

27・08・2012「サペリって?」

また出会ってしまいました。

あまり聞いたことのない木材と…その名は「サペリ」。
「さるすべり」ではありません。
サペリとは西アフリカ、中央アフリカ、ナイジェリアなどが原産のアフリカの木で、南米のマホガニーと似ていることから別名サペリマホガニーとも呼ばれています。
辺材は淡い黄白色で心材は初め桃色ですが時間がたつと赤褐色に変化していくそうです。
また、柾目の面には美しいリボン杢が現れます。
幹の直径は1.5メートル、樹高は30メートルに達する大木です。
今回のご注文は、丸の内にオープンする店舗の物件で、内装の柱や建具の枠材に使用されるとの事で、大量の材を納品しました。
最近は、人工的な材料が多く使用されている中で、このように無垢の材をふんだんに使ってもらえるのはとてもありがたく、木が大好きな材木屋にとってはうれしい注文でした。
この写真は納材した木工所で加工された柱になる材料なのですが、柱に溝が掘られていて設計屋さんのこだわりがうかがえる凝ったデザインになっているので、今からオープンが楽しみな店舗です。
オープンしたら訪ねてみたいと思っています。(文:ゴン)

17・08・2012「羽幌はぼろ」

先日、北海道日本海側の羽幌町へ行って来ました。

旭川空港から車で4時間ほどの場所です。
高速道を下り、増毛から海沿いに北上します。
4月に行った時は雪があり、時々吹雪いていましたが、7月中旬になりますと海も山も青々としています。
天候も良かったので天売島(てうり)、焼尻島(やぎしり)が好く見え、遠く利尻島も見えました。
焼尻島には、「オンコの荘」と呼ばれる、オンコ(イチイ)の原生林があります。
本来、床柱等に使う銘木ですが、ここでは厳寒期の積雪、厳しい季節風を受ける為、樹高は1m程しか伸びません。
又、枝も川下だけに生長するそうです。
天売島はたくさんの海鳥が生息しています。
人と自然が共存する島です。
町の東23キロにはかつて羽幌炭鉱があり、そこには鉄道も通り炭住もあり、大変賑やかだったそうです。
しかし昭和45年に3000万トン以上の埋蔵量を残し、閉山されました。
石炭から石油のエネルギー転換が原因です。
現地の人に炭鉱跡地を案内してもらいましたが、わずか40年足らずで線路や木造の炭住、学校、病院が屋根から朽ち果て、草むらに変わっていました。
久しぶりに跡地を案内してくれた人も、その変わり様にしばらく言葉が出ませんでした。

所々にコンクリートの廃墟がありますが、木造の建物は土に帰っています。
まさに「夏草や、兵どもの、夢のあと」

町の郷土資料館に行くと、その当時の活況が分かります。
炭鉱の傍にはスキーのジャンプ台があり、あの笠谷選手のお兄さんが飛んでいたり、野球の都市対抗に北海道代表で出たり、映画館が五館もあったそうです。
羽幌の街中の飲み屋で地元の人が飲んでいても、炭鉱の人が来たら席を空けたそうです。
資料を見ると、廃坑後人々は、全国に移転したのが判ります。
資料棚の最後に、毎年のように羽幌で同窓会的集まりがあり、寄せ書きにはたくさんの書き込みがあり、「また、会いたい」的な事が書かれ、なぜかホッとしました。
自然の厳しさと、栄華盛衰を考えさせられた旅でした。(文:Akio)

06・08・2012「2k540ってAKB48?」

東京の御徒町〜秋葉原間のJR高架下に、約2年前にオープンした「ものづくりの街2k540 AKI−OKA ARTISAN」に遅まきながら先月行ってきました。



ここの特徴は、「そのほとんどが大量生産品でなく、職人さんがひとつひとつ丁寧に魂を込めて作り上げたモノが販売されている」というところです。
実際に作られたその職人さんが目の前におられるので、その商品のどこにどのようなこだわりがあるかを、こちらが聞きもしないうちに一方的に熱く語ってくれちゃったりするお店もありました。(笑)
現在全部で49店舗あるのですが、そのうち4つが「木」に関連したモノを取り扱っておりました。
使い込むほどに味わいが出てくる「食卓(テーブル)」にこだわった「家具専門店」。
(ステキなテーブルがたくさんありました)
桐の米びつ、下駄、サンダルなど身近に使える日用品などを取り扱う「桐専門店」。
(ちなみにこの桐屋さんの本社は私の自宅のすぐ真裏にあるのです!)
さらに旭川から木製のいろいろな小物を取り扱うお店も出店されておりますが、ここは自前の商品以外にも地元の同業者の商品もおいてあったりする非常に懐の深いお店であります。
(ちなみに、こちらのお店とは弊社もお取引させていただいていたりもします)
そして福井からは新進気鋭の若手集団がこだわる「木製のいろいろな箱」。
(iPhoneのケースが大人気でした)
というような感じで、どのお店も各分野に特化した非常に独自性の濃いお店作りになっておりました。
お値段は多少お高めですが、デパートなどの量販店では出会えない希少の品と製作者の熱い思いを十分に感じ取って参りました。
弊社では素材のみしか販売しておりませんが、その素材の中に少しでもこの「熱い思い」を沁み込ませていけたらと思いました。(文:正さん)

30・07・2012「団塊世代の中尊寺」

先月、大人の休日倶楽部を利用して東北方面に出かけました。

新幹線フリーパスです。
目的は去年6月に世界遺産に登録された平泉の中尊寺。
前から行って見たいと思っていました。
東京駅から新幹線に乗ると約2時間30分位で平泉に着きます。
松尾芭蕉もビックリするほどの早さですね。
平泉駅からバスに乗って15分ほどで中尊寺に着きます。
参道の入口の周辺は、団塊世代の旅行者が多くて驚きました。
中尊寺はなんと言っても金色堂が有名です。
3000余点もの国宝、重要文化財があります。
奥州藤原氏が築いた平安時代の黄金文化の様子が感じられました。
日本の歴史を肌で感じました。
 
中尊寺の建造物の木材は、青森ヒバを使用しています。
青森ヒバは、耐候性・耐蟻性・耐朽性に優れ、建築物の土台などに利用され、全国の神社仏閣などに使用されています。
アスナロヒノキと呼ばれていますが、ヒノキよりもヒノキチオールが多く、シロアリに最も強い木材と言われています。

日用品としてはまな板が人気です。
大腸菌が付かないそうですよ。(文:バタヤン)

23・07・2012「全米が泣いた届け方の話」

当店には全国からご注文をいただいています。



まだ全米、全世界からではありませんが…
 
できれば自社トラックでお届けし、直接「ありがとうございます」と言いたいのですが、物理的にムリなわけで、運送会社にお願いしてお届けしています。
その場合は梱包してお送りしています。
梱包材料の処分は運送会社かお客様にお願いするしかありません。
段ボールであれば処分しやすいのですが、商品の形状や量によってはパレットに積んでお送りするので、処分にお困りのお客様もいらっしゃる。
心苦しいです。
 
東京近郊で、いろんな配達のタイミングが合えば、自社トラックでお届けしています。
この日はワタシが。
港区で二件、LC合板とカラ松合板です。
直接お渡しできるのって、やっぱりいいです。
玄関先までお届けできるし、ご意見もいただけるし、「ありがとう」って直接言っていただけちゃったり。
 
最近湿気がかなりあるので、汗びっしょりになりますけど・・・(文:木材バカ四代)

14・07・2012「引越してイグサ」

私事なのですが、先月に長く住んでいた板橋区からさいたま市へ引越しました。

マンションから、狭いながらも一戸建てです。
 
友人やら家族が引越しの手伝いなどにきてくれたのですが、来た時にみんながそろって言う言葉があります
「和室っていいよね。いい匂いするよね」
家の間取りや造りより、ともかくみなさんリビング隣の和室は褒めてくれます。
要は新品の畳からでる「イグサの香り」なんでしょうね。
畳は木材と同じで、家の調湿効果に対して非常に効果的なものです。
日本の高温多湿な風土には不可欠なものかもしれません。
またイグサは腸管出血性大腸菌O157、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌などの食中毒細菌、バチルス菌、ミクロコッカス菌などの腐敗細菌に対して抗菌作用のあることが明らかとなっています(2002年に防菌防黴学会誌で発表)。
 
※当店もイグサボードを取り扱っています。
 
毎日イグサの匂いで落ち着き癒されております。
しかも除湿効果、抗菌効果があるなんて最高ですね。
畳の部屋でするゴロゴロが私の休日の至福の楽しみであったりもします(笑)(文:くりすけ)


09・07・2012「100のありがとう風呂」

小雨降る休日、スーパー銭湯「笑がおの湯」へ友人達と行って来ました。

その銭湯は駅の改札口を出て階段を上るとすぐ目の前にあり、色々な種類の風呂がありました。
その中の1つの風呂の中に、直径約9cm・厚さ約3cmの桧がいつくも浮かんでいました。
湯に入り数えてみると99個もあり、その桧の香りを堪能しました。
「おわせひのき 世界遺産 熊野古道の森からのおくりもの」と書かれていました。
調べてみたらその入浴木は間伐材でした。
間伐材は切り捨てられ、林地にそのまま放置され、せいぜい杭として使われる程度しか用途がありません。
入浴木は、間伐材利用に悩む日本の林業の1つの答えだったのです。
その入浴木は「100のありがとう風呂」という名前がついています。
「100のありがとう風呂」とは、99枚の入浴木を浴槽に浮かべます。
100にする為の大切な残りの1ピースは、お客様の気持ちで完成するのだそうです。
お風呂に入った方が、ありがとうを伝えたいと共感し、家族やお世話になっている方々に「ありがとう」のメッセージを伝えてこそ、「100のありがとう風呂」が完成する…というものだそうです。
三重県尾鷲市にある温浴施設の「夢古道の湯」が呼びかけ、全国の温浴施設が「日本を元気に!」という気持ちで賛同されています。
 
素敵な取り組みですね。
身体だけではなく、心まで温まった風呂でした。
最近「ありがとう」を皆さんは言っていますか?(文:菊ちゃん)

02・07・2012「檪社の神木」

荒俣宏の『0点主義』という本で、櫟社(れきしゃ)の神木という話を知りました。

それは中国の古典である荘子にのっているもので、こんな話です。
材木を求めて、大工の棟梁が弟子と旅をしていたところ、斉の国(現在の中国山東省)で櫟(くぬぎ)の神木に出会います。
この神木というのが、それはそれは大きな木で、牛千頭を覆い隠すほどの高さで、人が百人ほどいないと手で囲めないほどの直径でした。
しかし棟梁は、この木に全く興味をしめさずに通り過ぎます。
弟子は、すかさず棟梁に問います。
「私は先生の元で働き出してから、あんなにも見事な木を見たことがありません。
なぜあの木に見向きもしないのですか?」

棟梁は答えます。
「あの木は散木(まったく役に立たない木)だ。
舟をつくれば沈み、棺にしてもすぐに腐り、器にしてもすぐ壊れ、扉にすると脂がにじみ、柱にするとすぐに虫に食われるというたぐいの木だ。
役に立たないからこそ、あそこまで大きな木になったのだ。
そんな木は相手にはしてられるか!」

その日の夜、その神木が棟梁の夢の中に現れます。
「お前はいったいワシと何を比べているのか?!
お前達の求める、果実がなったり、まっすぐで使いやすいといった有用のものであったなら、折られたり、切れられるなどして天寿を全うできないだろう。
曲がっていたりして使いにくい木だったからこそ、ここまで長生きできたのだ。
それはお前たち、人間と同じだ。」

これは一般的には「無用の用」を説く話として伝えられているのですが、荒俣氏は、曲がっていたり使いづらかったりといったすぐには役にたたないものでも、自分の個性を失わないで伸ばしていけば、「材木」としてすぐに消費されてしまうものではなく、世俗の評判を超えて神木になれる可能性があるとして、大器晩成を説く話をして紹介しています。
ちなみに、棟梁に役に立たない木とこき下ろされているクヌギは、実際には、材質は固く船舶や家具にも使えますし、シイタケ原木として広く使われ、発展途上国では薪としても広く活躍しているすばらしい木です。
ゆめゆめ馬鹿にしてはなりません。
あなたの夢の中にもクヌギがあらわれて抗議してくるかもしれませんから。(文:ドサンコ)

25・06・2012「木のタオル」

お客さんでいただいてきました。

木の繊維で作られたタオルです。
触り心地も良く、すごく気に入り、買い替える時はこれにしようと思います。
原料の繊維はプラタナスの木の間伐材だそうです。
日本でも街路樹や庭園樹としてよく見る、生長の早い木です。
どのようにして繊維をタオルにするのか、工場を一度見てみたいものです。
しかし製造元は韓国なので残念ながら無理かな?
古臭い吾輩は海外行くのに抵抗があり・・・
 
実際に使用し汚れを拭いてみたら、綺麗に落ちてこれまた嬉しくなりました。

タオルだけでなく、他の物も色々作ってもらいたいものです。
肌着などはすでに竹の繊維で作った物が売られています。
今後、身に着ける物すべてが木から出来るようになるのでは?
きっと現実になると信じています。
家も木、身に着けるもの木、木にたずさわる者としては嬉しいかぎりです。
衣食住の食だけは、木で難しそうですが・・・。
いや、木に実った物を食べていました^^;;
これで衣食住すべて木に関連しました。
改めて木は凄いと思いませんか?
吾輩は思います。(文:兄貴6)

18・06・2012「オバンを呼ぶ」

木材の種類は、針葉樹で日本には約40種類、世界には約540種類。

広葉樹では日本には約830種類、世界にはなんと約20万種類もあるといわれています。
それだけの種類の木材があるわけですから、長年木材を扱う仕事をしていても見たことも聞いたこともない木材もまだたくさんあります。
先日、家具や什器の製造を手掛けている木工業のお客様から、聞きなれない木材のご注文をいただきました。
その木材の名前は「オバンコール」。
最初に聞いたときには思わず聞き返してしまうほど変な名前だなぁと思いました。
調べてみるとオバンコールはアフリカの木で心材は黄褐色で黒褐色の縞を持つ重硬な材で、ウォールナットに似ていてヨーロッパでは高級感があり人気があることがわかりました。
今回のご注文はドアの取手を製作するということで、それほど大きな材料ではなかったのですが、実際手に取ってみるとかなり硬くて重い木でありました。
後に職人さん聞いた話でも硬くて加工が大変だったそうです。
また変わった名前の木と巡り合いたいと思わせてくれる仕事でした。(文:ゴン)

11・06・2012「木のガードレール」

先日、信濃町の慶応病院の脇を新宿御苑方面に下ったところ、クリーム色のガードレールが目に入った。

その時はあれっ?という感じで通り過ぎたが、気になり後日見に行った。
車を止め近くで見たところ、やはり木製のガードレールだった。
カラマツか桧の防腐材を使用し、支柱は9cmぐらいの円形に加工をしてあり少々弱そうである。
車が突っ込んだら、倒れてしまいそうだが、街路樹とマッチしていて景観上は好い。
こんな素敵な木のガードレールを設置したのはどこの管轄か調べてみると、新宿区の区道であった。
木製防護柵として歩行者の道路横断抑止機能として、試験的に設置をしているそうだ。
しかも資源の有効活用の新たな取り組みとして、多摩産材の間伐材を使用しているとか。
すでに、区役所通りや百人町のふれあい公園前の区道等に設置しおり、耐久性や構造等に配慮しながら木製防護柵を広げていくそうだ。
わが台東区でも設置してくれたらと思う。
出来たら「木のヘイ(うちの新規事業)」ガードレール・バージョンを!
早速、取り組もう!(文:Akio)

04・06・2012「アオーレで会おうね」

ここ東京浅草界隈はスカイツリーの開業で大変なにぎわいを見せておりますが、わたしの第2のふるさと新潟でも同じく大勢の人でにぎわっているところがあります。


長岡の駅前に4月にオープンした「アオーレ長岡」がそれです。
「外も中も木だらけ!」という話しを聞きつけ、先日早速見学に行って参りました。
アオーレ長岡は実は長岡市の所有する建物で、市役所をはじめ議会場やアリーナコートと呼ばれている広い体育館、いくつもの小ホール、また銀行、コンビニなどもありました。
ナカドマと呼ばれる中庭を大きく広くとり、吹き抜けの天井もガラス張りのため、非常に開放感にあふれておりました。
そしてさらに癒し気分を助長してくれるのが、あたり一面に広がる新潟スギの大群です。
外壁はやはりほとんどガラスなのですが、その上にスギくんたちを見てくれ!と言わんばかりの斬新なデザインで並べられており、非常に迫力を感じました!
建物の中に入ってもあちらこちらにスギ、スギ、スギ。
このデザインはあの世界的に有名な建築家「隈研吾」先生の設計だということです。
先生の持論は「建築がその場所や界隈の引き立て役となる負ける建築」だそうです。(アオーレ長岡HPより抜粋)
なるほど、斬新なデザインなのに街並みから浮いて感じないのはそういうことだったのかと、のちのち思いました。
ちなみに当店はこの大先生の事務所ともつながりをいただいておりまして、先日も某小学校の建築にあたり当店のイグサボードをご使用いただいております。
ここアオーレ長岡には残念ながら当店商品は採用されておりませんが、それでもたっぷりと癒されること保証します。
ちょうど昼時に行ったためか、ベンチなどでくつろぐサラリーマンも大勢おられました。
ちなみに、「アオーレ」とは新潟弁で「また会おうね」とか「また来てね」という意味だそうです。
「それじゃ、また来るからね〜」と言いつつあとにしたのでした。(文:正さん)

28・05・2012「木ではなく鉄のツリー」

着工から5年間。

待ちに待った東京スカイツリーが5月22日に開業されました。
東京スカイツリーの高さは634メートル。
世界一高いタワーとして世界記録ギネスに認定され、お隣の墨田区周辺は観光のスポットになりました。
近くから見上げると、すべてが巨大で感動しました。
東京スカイツリーは、日本の伝統と近代未来的なデザインが融合し、日本の技術によって造られた世界に誇れる存在だと思いました。
狭い土地に高く、美しいタワーを建てるには、日本の古い木造建築である五重塔からヒントをもらったという話はすでに有名ですね。
長い柱である心柱が常にバランスを保ち、地震に耐える構造に作られています。
五重塔を参考にしたその心柱は、鉄筋コンクリート造で高さ375メートル、直径約8メートルの円筒。
内部は階段だそうです。
東京スカイツリーがある墨田区以外にも、周辺には台東区や江東区があり見所満載。

今、東京は東が熱いです。(文:バタヤン)

21・05・2012「気になる木に塗る」

半年前から屋上で塗装実験をしています。

塗膜性塗料、浸透性塗料、水性塗料、油性塗料…塗料の種類はたくさんあります。
どの木材にどの塗料が合うのか、どの使い道にどの塗料が合うのか、ほんといろいろ。
ニオイや塗りやすさ、乾きやすさ、色ムラが出るか出ないかも重要ですよね。
無塗装の場合とどれだけ耐久性に差が出るのかも気になるところ。

木の種類は桧、杉、カポール、ラジアータパイン、コンパネ、ラーチ合板、MDF、それにアセチル化木材。
先日、新しい事業を始めた「木のヘイ」の使用樹種です。
日中はずうっと日向という悪条件にさらしていたところ、日焼けによる色あせが出てきました。
無塗装のものはほとんどグレーに変色しています。
コンパネとラーチ合板も見分けがつかないほどに。
MDFやラジアータパインの無塗装はカビが出てきています。
やはり塗装品はすごい。

木材と塗料の関係は、お互いを引き立てる夫婦のような関係とでもいいましょうか。
相性が合わないケースも多々あります。
ピタっといった場合は、お互い長生きできます。

そんな夫婦に、ウチもなりたい…(文:木材バカ四代)

14・05・2012「Twitter 始めました」

先月からですが、姉妹サイト@合板のTwitterサイトhttps://twitter.com/を始めました。

このコラムやブログもそうですが、Twitterなどのソーシャルネットワークなどで、より皆様との距離がどんどん近づいていけば最高だと思います。
姉妹サイト「@合板」のホームページ更新情報やスタッフ(ほとんど私ですが)の仕事中のつぶやきなどをどんどん更新していきたいと思っております。
Twitterは検索が簡単なので、先ずは当サイトに興味がありそうな人のTwitterを参考につぶやき始めました。
そしていろいろな方をフォローしてみて、つぶやきを見てみると、皆様の木に対するこだわり・愛情などが時々垣間見えて、木材屋としてとても嬉しいです。
また木工屋さんの方や林業を営んでいる方DIYが趣味の主婦の方や同業者の木材屋さんなどいろいろな方の気軽なつぶやきが見れて、私も勉強になるところも多々ありました。
私もこのTwitterを通じて皆さんと木材の可能性を追求していきたいと思います。
Twitterをやっている方、もしくはこれから始めようといている方、ぜひ姉妹サイト「@合板」Twitterのフォローよろしくお願い致します。
基本的にフォロー返し致しますので。(文:くりすけ)

07・05・2012「酵素風呂と私」

先日、女性が書かれた一冊の本に出逢いました。

その本には酵素についての体験談が書かれていました。
酵素は生きてゆく為に必要な栄養素を吸収し、余分な物や有害な物を分解し、常に新陳代謝を繰り返している身体をつくりあげます。
酵素の働きがないと、私達は指先を動かす事も考える事も出来ないなど、重要な働きをしているそうです。
その本を読み終えた私は、食事から酵素を取り入れるように見直し、また全身から酵素を吸収する酵素風呂に入ってみようと思いました。
インターネットで探して早速会社帰りに話題の酵素風呂に入ってきました。
入る前に小さいコップ1杯の酵素を飲み、ヒノキのおがくずのお風呂に入ったのですが、15分間で身体全身からじっとりと汗が出てきました。
横たわるだけで日常の緊張がほぐれ、芯から温まり、ヒノキの香りがリラックスさせてくれました。
20分後、出てから体に付いているおがくずをやさしく擦り、シャワーで落とすだけでした。
その後も体はポカポカで、さわやかな汗は止まらず、皮膚全体がつるつるしていました。
温熱効果と森林浴効果とリラクゼーションが揃った酵素風呂は、今の私にピッタリのお風呂でした。
ノーメイクでも電車に乗って帰れた私でした。
ビックリ!(文:菊ちゃん)

28・04・2012「木造デッキと不審者」

東京都が2010年度から、3年に一基ずつ木造デッキを制作しているという新聞記事をみました。



先日、ちょうどそのデッキがある公園の近くに個人的な用事があり、足をのばしてみました。
閑静な高層マンションのなか、隅田川沿いの公園にそれはありました。
完成したばかりの真新しい材料でできたスロープ状のテラスです。
恥ずかしながら、なんの木かわかりませんでした…。
デッキ上を子供たちが走りまわったり、はしゃいでいたり。
親御さんたちがその様子を見つつ、デッキの足下で楽しげに談笑する様子はとてものどかで、日曜昼下がりの、ゆったりとした時間の流れを感じさせるものでした。
デッキは、近所に住む小学生や主婦の方たちが、床や手すりの板を、ねじで止める作業に加わっていると記事にありました。
「もしかすると、この場にいる人の中に作業をした人もいるのかな?」と思い、すっかりほのぼととした気分になった私は、まずデッキの頂上に登り、遠くに見える東京スカイツリーの写真を撮りました。
そして下に降りて、デッキの写真を撮っていたそのときです。
 
遊んでいた子供たちの一部が、私を指さして何事かをささやいているではありませんか!
 
子供たちは親御さんたちのほうに向かい、一緒に私をうかがうように何かをしゃべっています。
はっきりとは聞き取れませんでしたが、どうやら子供連れでもない男が一人で写真をとったり、デッキを触りまくったり、木のニオイをかいだりしていた様子が相当あやしかったらしく、何か不審な人物と受け取られたようです。
風景は一変しました。
デッキの頂上であいかわらずはしゃぎつつも、下にいる私を注意深く観察する子供たち。
楽しげにおしゃべりをしつつ、注意深く私の様子をうかがう視線を送る親御さんたち。
お一人様に対する世間の視線を感じつつ、私は足早にその場を立ち去ったのでした。(文:ドサンコ)

23・04・2012「通勤路の木」

春ですね〜。

皆さん、今年はどの様な花見をしましたか?
自分の花見は通勤路、我家から車庫までの花見でしたが、車庫まで何本の桜の木があるのか初めて数えて見た所、32本もありました。
そんな毎日のように通る通勤路に変化が現れたのが、最近の出来事。
日に日に通る歩道の木が無くなっていくではありませんか。
何事ぞと思っていた処、片側の街路樹の下には下水道管が通っていて、下水道管の交換のために街路樹を抜いていっていたのです。
最近各地で下水道管の取り換え工事が行われていることに皆さんも気付いていると思いますが、これも1年前に起きた地震の影響で、耐震補強の為に古い下水道管を順次取替えているのだとか。
我家の前の歩道には、片側には桜、反対側には欅の他、数種類の木が植えられていましたが、新緑の春を迎えた途端に抜かれて行ってしまいました。
どこかでまた植えられている事を祈り、新たな場所での春を迎えてほしいと思います。
今まで、なぜ片側だけに桜で片側が別の木なのかが分からなかったのですが、桜の木の下には公共物が埋まっておらず、後々このような工事の為に抜かれ無い為だとか。
桜の木はむやみに、切ったり、抜いてはいけないと昔から言い伝えがあるようです。
工事が終わり、今度は何の木が植えられるのか、何となく気にしながら、何も無くなった歩道を歩いている今日この頃でした。(文:COMBATTO)

16・04・2012 「木のあだ名」

材木屋で、なおかつヘビースモカーでありながら知らなかった。

セブンスターの木があるなんて…
木にタバコが実るわけでは無いが、吾輩がタバコを吸いだす以前にセブンスターのパッケージに採用されていたらしい。
ネットで実際のパッケージを探したが残念ながら見当たらない。
パッケージではなくCMに採用され名づけられた説もあり、どっちなのか?
実物の木はカシワの木で、北海道上川郡美瑛町にあり人気の観光スッポトになっている。
もともと北海道では、防風林としてカシワの木が多く存在した。
しかし畑のなかにポツンと1本だけ?
以前は防風林としてもっと多く立ち並んでいたのか?

偶然に種が飛んできたの?
あるいは畑仕事の休憩ように植えたのか、不思議である。
この木の近くには他にもスカイラインのCMで使用されたケンとメリーの木と呼ばれるポプラの木や、カシワの木が仲良く3本寄り添う親子の木もある。
その他にも平行四辺形の木、パフィーの木、哲学の木などがある。
本来の木の名前でなく人間にたとえれば、あだ名で呼ぶなんて実にユニークである。
全ての木を見に行きたくなってしった。
もちろんスカイラインに乗ってセブンスターを吸いながらである。(文:兄貴6)

09・04・2012 「おすぎの正しい使い方」

最近当店で販売を始めた「杉LVL」という商品があります。

杉というと花粉を飛散させることで悪者みたいな扱いをされている報道や記事を目にしますが、古来から様々な用途で使用されてきました。
また、生長が早いことから戦後大量に植林されて今まさに成熟期を迎えていますが、なかなか有効に活用できていないという現実があります。
しかし、最近の人工乾燥の技術の進歩や接着技術の向上により開発されたのがこの「杉LVL」という商品です。
LVLとはロータリーレースやスライサーなどの切削機械で切削された単板(Veneer)の繊維方向(木理)を、すべて平行にして積層・接着して造られる木材加工製品で、英語名(Laminated  Veneer  Lumber)を略してLVLと呼ばれています。
当店のホームページのサイズ表ご覧いただくとお分かりになるように、本来は建築用の間柱として下地材として使われていますが、こんなお洒落な使われ方があることを紹介します。
それは、当店のお客様が施工された渋谷のカフェの新装工事現場で、当店の杉LVLを細く割いてカウンターの下台の表面に貼って面材として使われたのです。
平行にベニヤが積層されていることで模様はまるでバウムクーヘンのようでとてもおしゃれに仕上がっていました。
このようにもっといろいろな用途で国産材が使われることを切に願っています。(文:ゴン)

02・04・2012 「梅と縁」

あの大震災から一年が過ぎた。

時間の経つのは早いが、復興は遅く感じる。
テレビ、新聞等で特集記事を目にするが、改めて津波の怖さを知る。
消防団では、大規模災害を想定して色々と訓練を行っているが、最近は火災鎮火より倒壊家屋からの救助訓練が増えている。
東京では中高層の建物が多いので、津波への訓練は臨海部以外ではそれほど行っていない。
少々、心配か。
昨年の大震災の一週間前、組合の日帰り旅行で、水戸の偕楽園に行ってきた。
梅が満開で、とてもきれいだったのを思い出す。
実家の梅が、40年間ほとんど花を付けないので、会場に梅の相談コーナーがあったので相談をする。
「余分な枝を剪定して、腐葉土をたくさん入れ、ミミズを増やして下さい」との事。
土が固くなり、根が養分等を吸収できていない。
ミミズで土を耕し柔らかくすると花が咲くとか。
早速、実行する。
二月、三月と咲くそぶりは無い。

今年は寒いからか。
三月中旬、やっと咲いた。
白い花がたくさん咲いてくれた。
偕楽園の梅には劣るが、少々の絆はつながっているか。
「偕楽園の相談員の方、ありがとうございました。」(文:Akio)

26・03・2012 「わが学び舎」

先日小学校時代のクラス会をしました。

卒業してから25年ということで母校見学というイベントつきです。
写真撮影不可と警備員さんと校内を周るという条件付きで学校側からも許可をいただきました。
25年ぶりに見た校舎の内装は、外観はさほど変化がないのに対して内装はガラッと変わっていました。
私が在籍していた時の校舎は、廊下や階段などはPタイルなどでしたが、現在はすべて木製。
教室のドアや壁なども木がふんだんに使われており、木のぬくもりを感じられ、温かいイメージでした。
写真撮影できなかったので、イメージをお伝えできなくて残念ですが…。
文部科学省データによると、木造建築や内装に木材を利用している学校は、子供たちのストレス軽減に効果があり、集中力が高めることができ、さらにインフルエンザの発症率が鉄筋コンクリートの学校に比べ、大幅に少なくインフルエンザのまん延を抑制する効果があるそうです。
すばらしいですね。新宿区。
学校の木造化といえば、先日、つくば市で国土技術研究所が、3階建ての木造校舎を使い「校舎を全焼させる」特別な実験を行いました。
木材校舎で火災が発生した場合、火の勢いや煙のまん延を調べるためです。
このような実験を行い安全確保データをとり、可能な範囲で現在の「公共の施設はなるべく木材を使用しない」という法案の緩和に動いてるようです。
木造建築は、子供たちの健康のためにも、また地震に強い安全面もあります。
また日本の林業再生の為にも、どんどん木造建築が増えてほしいですね。(文:くりすけ)

19・03・2012 「鉄っちゃんのオガクズ」

製材工場で原木を製材したときに鋸目が削られ、細かい木の粉がでます。

それをオガクズ(おが屑)と言います。
木は屑になっても役立ちます。
あまり目立たない影の存在ですですが…。
たとえば生ゴミにオガクズを加えた堆肥を畑にまくと、美味しい野菜が出来ます。
その他、水を使わないバイオトイレが出来ます。
排泄物にオガクズを加えると酸素を分解し、アンモニアの悪臭をおさえるという便利なものです。
バイオトイレは野外イベントの仮説トイレや、災害なので水道が止まったときの備蓄トイレ用に活躍しています。
オガクズにはまだ用途があります。
オガクズと炭を圧縮して木質燃料をつくり、静岡県の大井鉄道でSL走行実験をしました。
成功したそうです。
大井川の流域は、スギやヒノキの森林資源が豊かなところです。
大自然の中を走るSLが化石燃料でなく、木質バイオマスエネルギーを使う事は素晴らし事です。
木が有効に活用される時代、これから益々楽しみです。(文:バタヤン)

12・03・2012 「地震と配達のハザマで」

3.11 東日本大震災から一年が過ぎました。

あの日、ワタシは浅草の事務所で商談中でした。
味わったことのない大きな揺れでしたが、あまりビックリしませんでした。
揺れがやんでから、そのまま商談を続けました。
今まで地震の被害にあっていなかったので、今回も大丈夫だろう…と考えてしまったのです。
もし、ワタシが海沿いにいても、逃げなかったように思います。
もしワタシが津波の被害にあった場所に居たら、死んでいたかと思います。
今までに体験したことのない揺れを感じたのであれば、今まで以上の被害が出ると予想し、対処するべきでした。
ついつい、「このくらい大丈夫だろう」という思考のクセがついてしまっています。
ポジティブシンキングと言えば聞こえはいいですが、危機管理能力がないとも言えるでしょう。
起きてしまった天災に対しては、すぐに諦めてしまうクセが日本人にはあると聞いたことがあります。
自然の驚異を常に経験してきた島国で農耕民族のDNAだそうです。
 
経営についても同じようなことが言えます。
いつ何時、なにが起こるかわからない。
そんな時、きちんと状況判断をして、すばやい対応を取れるかどうか。
 
重いパーチクルボードを配達しながら、こんな重いことを考えていました。(文:木材バカ四代)

05・03・2012 「雛人形@一刀彫」

始めてから10年、回数にしてとうに400回を越えた当コラム。

先日よくぞいままでこのネタが出なかったと思われるものに、都内の某デパートで出会いました。
「雛人形」しかも木製!やった〜!
ということで、早速念入りに観察。
どれもこれもカワイイ。
人形は「木曽桧」、屏風と土台の箱は「桐」からできています。
そして日本の伝統的工芸「一刀彫」にて製作。
ちなみに「一刀彫」とは、あたかも1本のノミから作られているかのように、細かい部分にこだわらずに荒々しく彫られた作品を言うそうで、特に奈良の一刀彫が有名だということでした。
肝心な木曽桧ですが、もともと秀逸な木材ではありますが、この人形たちにはその中でもさらに厳選された上品な色合いと木目の揃った詰まった極上ものを何年も寝かせて(自然乾燥させて)から使うそうです。
そして色付けの時には今度は木材からでるアクや油が難敵となるそうで、これも手間暇かけて職人さんごとにいろいろな方法で抜いているようです。
その技術を習得するのに何年もかかったそうで、具体的な方法は企業秘密にしておられる方がほとんどでしたが、一般的には煮沸するのが手っ取り早くて効果的とされているようですが、これはややもすると木材の組織を破壊してしまう恐れがありますね。
製作期間も大変長期に及んでしまうこの「雛人形」そのお値段は五段飾りで40〜50万円くらいでしたが、その価値を考えると決して高くはないと思いました。
「ひとつ欲しいなぁ〜」と強く思いましたが、ワタシの給料では・・・それに女の子もいないし・・・

でもいい目の保養と今後の人生の励みになりました!(文:正さん)

27・02・2012 「春ときどき鈴懸の木」

正月気分がようやく抜けたと思いましたら早くも2月です。

節分も終わり暦の上では立春も過ぎたとは言っても今年の日本海沿海地域は大雪に見舞われていました。
被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
先日寒さの中、永田町へ行った帰りに国会議事堂を見ておいしい空気を吸いながら日比谷公園まで歩いてみました。
日比谷公園に着くと葉を落とした大きな木の枝が冬の澄んだ青空に伸びていて枝には可愛いまん丸な実がいくつも下がっていました。
その木は、古くから街路樹や公園樹として植えられてきた木で和名は鈴懸の木です。
名前の由来は実が鈴を懸けたように見える為だと思っていましたら違うようです。
実は、山伏の法衣にすずかけころもと言われるものがあり、それらには球形の飾りが付いており、その飾りに似ている事からつけられたそうです。
又、その大木は明治37年に植栽されたもので、葉が落ち、枝が曲がりくねって広がった樹冠と白と緑の滑らかな樹幹もたくましく、美しいものでした。

季節の移り変わりを通して、さりげない木の様子が変化していくのを感じました。
自然の営みは偉大であり、又、可憐だと思います。
大気汚染にも強い鈴懸の木は、都市環境に適した樹だそうです。
自然環境との共存を大切にし、循環型の緑豊かなまちづくりに努めましょう。(文:菊ちゃん)

20・02・2012 「春はまだか」

いやいや今年は寒い日が続いていますね。

毎年のように冬はやってきますが、数年ぶりに「真冬」を感じます。
ここ数年暖冬続きで春の訪れも早く感じていましたが、今年は何時になったら春がくるのかと思えるほどに寒さを感じています。
そう感じるのは私たちだけでは無いようで、春先いち早く花が咲き、見頃を迎えているはずの梅の木が、未だ蕾のままの状態が続いている梅の名所が数多く取り上げられています。
神奈川県の小田原では今から約600年以上も昔、北条氏の時代に梅の実を兵糧用にするため、城下に多くの梅の木が植えられました。
それが江戸時代には、小田原藩主の大久保氏により梅の栽培が奨励され急速に増えました。
さらに、箱根越えの拠点としての宿場町として、旅人の必需品(弁当の防腐、のどの渇きを癒す、健康食品)としても梅干が重宝されました。
私も毎日のお弁当には欠かさず梅干を一粒入れており、梅には毒消しの効果が有ると云われ、お弁当の毒消しと共に、自分の毒も消す・・・なんて効果はないようです。
間もなく訪れる小春日和を待ちわびながら、皆さんも風邪などひかずに頑張っていきましょう。(文:COMBATTO)

13・02・2012 「グッドなウッドのネーミング」

2012年もすでに一ヶ月が過ぎましたが、いまだ大掃除が終わっていません。

そんななか、先日押し入れを掃除していたときに、二年前の新聞が奥からでてきました。
ついつい読みふけっていると(こうして掃除が遅れていく…)、興味深い新聞広告が。
それは、緑檀で作った仏塔の通信販売の広告でした。
緑檀?黒檀や白壇はたまに耳にしますが、緑壇ってあまり聞いたことがありません。
グーグル先生に尋ねてみましたが、やはり黒檀や白檀がヒットするばかりです。
しかたがないので、広告にあったキーワードを入力してみました。
世界で一番重い木、ワシントン条約で輸入が制限、西洋では生命の木と呼ばれている。
するとその正体らしきものが判明しました。
名前は、リグナムバイタ。
比重が1.28で世界で一番重い木と言われることもある。
木質は、極めて重く固いため、金属加工機が使われるほど加工は困難で、船舶のスクリューシャフトにも使われるほど。

経年変化で濃緑色になる。
ラテン語で「生命の木」を意味し、この木の油は万病に効くとして、大昔西洋では珍重されていた。
といったことがわかりました。
ちなみに和名では、かつて梅毒の薬として使われてたことを由来として、癒瘡木(ゆそうぼく)と呼ばれるそうです。
仏塔を通信販売で買おうとする層を考えると、リグナムバイタでは有りがたみや親しみがわかないでしょうし、癒瘡木ではドスが利きすぎることでしょう。
そう考えると、緑壇というネーミングはなかなかよく考えられているのかもしれません。(文:ドサンコ)

06・02・2012 「目で感じて嬉しい」

まだまだ寒い日が続いて冬本番、丸裸の木々も多く見られます。

我家の周りには生産緑地地域が多く存在。
色々な木々が植えてあるので、木々を見て四季を実感できます。
先日、散髪の帰り道に木を見ながら歩いていると、1本の木に目が留まりました。
梅の木に小さな蕾が幾つもできていたのです。
まだまだ冬と感じていた吾輩。
しかし、木々は春を迎える準備をしていると実感しました。
これからニュースでも杉花粉、梅、桜と木々の話題が取り上げられて春の到来となります。
梅や桜の話題は嬉しく思うのですが、杉花粉の話題だけは歓迎できない・・・
そう、吾輩は花粉症だからです。
身体は毎年この花粉で春を感じ始めているのです。
今年は身体より先に春を感じる事ができ、何となく嬉しく思えたひと時でした。(文:兄貴6)

30・01・2012 「一葉松を待つ」

2011年3月11日に起きた東日本大震災からはや10ヶ月が経ちました。

まだまだ復興には時間がかかるとは思いますが、一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
そんな被災地から、先日うれしいニュースが新聞に掲載されていました。
その記事とは、福島県南相馬市の海沿いにある県指定天然記念部物「泉の一葉マツ」が津波で損傷せず、海水による塩害にも打ち勝って生き残っているという内容でした。
この一葉マツは、海岸から約1.5キロにある推定樹齢約400年のクロマツで、高さは約8メートル、枝は四方に約14メートルに及んでいます。
クロマツは細長い二つの葉がV字形の「二葉」が一般的であるのに対し、「泉の一葉マツ」は「一葉」が混ざっているのが貴重とされ、1955年に県天然指定物に指定されたそうです。
また、かつて武蔵坊弁慶がこの地で長者屋敷を焼き払った際、燃え盛る屋敷の様子をこのマツに腰かけて眺めていたという伝説があり、「弁慶の腰かけマツ」「弁慶松」の別名でも呼ばれているそうです。
少し前には岩手県陸前高田市の名勝「高田松原」の約7万本のマツのうち、唯一残った「奇跡の一本マツ」が周囲に鉄板を打ち込んだり、地中の海水を吸い上げたりという必死の保存活動の努力も実らず、残念ながら塩害による根腐れで再生不可能として保護作業を打ち切ったという残念なニュースがあっただけに、この記事を読んだときは植物の生命力に対する驚きとうれしさがこみあげました。
福島の一葉マツには復興のシンボルとしていつまでも元気でいてほしいと願うとともに、岩手の一本マツの子孫は成長して復興を見届けて後世に伝えてほしいと思います。(文:ゴン)

23・01・2012 「柏槙(びゃくしん)」

年末年始は例年通り、青春18切符で京都・伏見稲荷、長野・善光寺とお参りに行って来ました。

天候も好く、穏やかな正月でした。
正月休みの最終日、川崎大師に厄除け祈願に行き、天気も好いのでさらに鎌倉まで足を伸ばしました。
以前読んだ五木寛之の『百寺巡礼』の建長寺に行きたかったからです。
北鎌倉で降り、10分ほど歩くと建長寺に着きます。
拝観料を払い中に入ると、整然と三門、仏殿が並んでいます。
私の一番の目的は、創建当時からあり、750年以上経つ柏槙の大木を見ることです。
三門や仏殿は、何度か火災等にあい再建されたものです。
この柏槙は、この寺を開山した中国の僧、蘭渓道隆が祖国から持ってきた苗木を植えたものだと言われています。
思った通りの大木で、迫力があります。
葉っぱを見ると、実家の庭木のカイズカイブキと似ています。
帰宅後調べてみると、柏槙はヒノキ科イブキだとの事。
カイズカイブキは剪定の時、伸びすぎた葉っぱは手で千切らなくてはいけないほどデリケートです。
柏槙、良くぞここまで育ったと感動しました。
建長寺は禅寺です。
私も禅を組み、心穏やかな日々を送りたいと思います。
皆さんにも、穏やかな一年に成ります様に。(文:Akio)



16・01・2012 「素晴らしきかな千歳空港」

それは昨年秋のことでした。

恒例の北海道合板メーカー様たちとの綿密な打ち合わせを終え、東京に帰るべく新千歳空港に着いた私が、真っ先に向かったところはなぜか国際線ターミナル。
その出発ロビーのど真ん中に悠然と立っていたのがこの「シナ共芯モニュメント」。
実はこれを見たくてちょいと寄り道したのです。
高さは4メートルくらい、幅(厚み)は70〜80センチはあろうかというその共芯の塊は北海道に生息するさまざまな動物たちが集合した形となっており、そのとなりには人間の子供が両手を広げ何かを訴えてかけているような形のモニュメントがありました。
これらが全てシナ共芯合板で出来ているのです!!!
しかも国際線ターミナルとはこれまたウレシイじゃありませんか!
昨今シナ材もそのほとんどは輸入に頼っております。
 
が、これはまぎれもない北海道産材!

まだまだ日本にもこんなに良質なシナがあるんだぞ〜と世界にアピールしているような気になります。
私共では、このシナ共芯合板、日頃は主に抜型用として販売させていただくことが中心となっておりますが、赤丸急上昇中のペーパーウッド合板も含め、いろんな可能性を探り、もっともっとアピールしていくことがホントに大事だなと強く思った次第でした。
改めてこのシナ共芯合板に惚れなおしちゃいました!(文:正さん)

02・01・2012 「木遣で気合」

新年、明けましておめでとうございます。

ここ、浅草では新年の初詣をされる方々が大勢いらっしゃいます。
すごい賑わいです。
 
浅草と言えばいろいろありますが、木遣を思い浮かべる方もいるかもしれません。
木遣の「やりごえ」って、いいですよね。
「ヨーオーオン ヤーリョー エーエー ヨーオーオーオォ」ってな感じです。
 
木遣は二種類ありまして、一つは町火消しの木遣。
浅草で木遣を思い浮かべた方はこの町火消しのほうですね。
もう一つは木挽きの木遣です。
我々材木屋に馴染み深いのはこの木挽きのほうです。  
弊社の初代は明治時代の木挽き職人でした。
きっとやりごえを出しながら息を合わせて大鋸を挽いていたのだと思います。
大鋸は二人の息が合わないと、まっすぐに挽けません。
弊社も社員一同、息を合わせながら仕事していきたいと思っています。
本年もよろしくお願いします。(文:木材バカ四代)